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本日公開された「映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ」は、すみっコたちがくま工場長に誘われ、森のはずれにある古い工場でおもちゃを作るところから物語が展開される。作田監督はくま工場長のぬいぐるみを抱いて登場した。
公開初日を迎えた心境を問われると作田監督は「緊張しておりまして、舞台袖に立ったら足が震えてきました。心を込めて作った作品ですので感無量なところもありつつ、ファンの皆様のご期待に沿った作品になっているのだろうかという緊張もありますが、楽しんでいただけたでしょうか」と観客に語りかける。会場からの盛大な拍手を浴び、作田監督はほっとしたような表情を浮かべていた。
続いてすみッコたちが劇中に登場するおもちゃの衣装を着て登場する「おもちゃすみっコファッションショー」のコーナーに。Perfumeによる映画主題歌「すみっコディスコ」に乗せて、すみっコたちが続々と現れる。監督はМCとともにすみっコたちがステージまで歩く様子を見守り、「しろくまは自分がそもそもクマなのにクマのぬいぐるみを着ていますね」「とんかつが車のかぶりものを被るデザインは、初めて見たとき度肝を抜かれました」とコメントした。勢ぞろいしたすみっコたちは、観客に向けてうやうやしく頭を下げてご挨拶。壇上がすみっコたちでぎゅうぎゅうになり、作田監督が「圧倒されますね。(隣にいる)ねこしか見えないかも……」と苦笑すると、しろくまは一歩前に出て監督に存在をアピールしていた。
劇中で印象に残った2つのシーンを語る作田監督。1つ目に工場内の食堂のシーンを挙げ、作田監督は「ここは画的ににぎやかなシーンで、食べ物が本当に美味しそう。背景スタッフに食べ物を描くのが好きな人がいて担当してもらいました。ぺんぎん?はこれを食べるだろう、しろくまがいるからあたたかいスープもないと、など考えながら描いてもらって。真ん中に猫缶が積んであるんですが、これまでの映画とは違うデザインなんです。この食堂はいいビュッフェなんでプレミアム猫缶ということになっています」と裏側を明かす。すみっコたちはゆるやかに動きながら作田監督の話を聞いていた。
2つ目は作業に疲れたねこが、誤ってベルトコンベアにざっそうを置いてしまうシーン。作田監督は「この役をねこにしたのは僕すごくこだわりがありまして。すみっコたちのイメージだとしろくまとぺんぎん?はバリバリ仕事ができて集中するタイプで、とんかつととかげはボーっとマイペースな感じ。ねこはその中間で気苦労をするタイプだと思っているんです。だからこういうミスが起きてしまったという設定で。だからねこファンの方々は、ねこが損な役回りをしたんだと思わず、やさしいから気疲れしてしまったんだと思っていただけたら」と語る。
先ほど「ボーっとマイペースな感じ」と言われたことにいじけてしまったのか、МCからそっぽを向いていたことを指摘されたとんかつ。作田監督は焦りながら「でもとんかつは淡々としてる作業は得意だと思います!」とフォローする。しかしとんかつは列から一歩進み出て、倒れる寸前まで身を乗り出しながら熱い視線を送り、耐えきれなくなった作田監督は「ごめんね、とんかつ」と謝っていた。
最後に作田監督は「『すみっコぐらし』はファンの皆さんが支えてくださったことでここまできました。一応監督ということになっていますが、僕たちは映画の最後のおめかしだけ手伝いましたという形です。皆様の応援があってのことだと思います。今日、この作品をどう思ったか、おうちで話してもらえるとうれしいです」と挨拶。フォトセッションは作田監督とすみっコたちがステージから降りて客席をバックにして行われた。撮影終了後、すみっコたちは退場ギリギリまで観客たちに手を振り、ゆったりとした足取りで舞台袖に帰っていった。
すみっコでぎゅうぎゅう!おもちゃの服でファッションショーも「映画 すみっコぐらし」初日舞台挨拶
「映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ」
2023年11月3日(金)全国ロードショー
スタッフ
ナレーション:本上まなみ
原作:サンエックス
監督:
脚本:角田貴志(ヨーロッパ企画)
美術監督:日野香諸里
アニメーション制作:ファンワークス
配給:アスミック・エース
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「すみっコぐらし」すみっコたちが観客に挨拶、マイペースさ指摘されとんかつ拗ねる
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