「北斗の拳 40周年大原画展」が10月7日から東京・森アーツセンターギャラリーで開催される。本日5日にはプレス向け内覧会とオープニングセレモニーが行われた。セレモニーには「北斗の拳」原作者の
1983年に週刊少年ジャンプ(集英社)で連載がスタートしてから、今年で40周年を迎える「北斗の拳」。今回が初開催となった原画展はストーリー順に沿った6つの章に分かれて構成されており、往年の作品ファンからはじめて「北斗の拳」に触れる人まで幅広く楽しむことができる。会場には原描き下ろしの新作キャンバス画を含む400点以上の原画のほか、作中で描かれたシーンを模したフォトスポットや黄金に輝くキャラクターの像などがバラエティ豊かに展示されている。
入り口では等身大のケンシロウがお出迎え。第1章「無愛」では、荒れ果てた無秩序な世界で懸命に生きる人々を救うために立ち上がったケンシロウの姿が描かれる。幾多の原画のほかクラウドファンディングによって作られた、“種モミじいさん”ことミスミの墓を模したフォトスポットや黄金に輝くジャギの像が設置された。強敵たちとの戦いを描いた第2章「親愛」では、心熱くなる数々のバトルシーンの原画やシンによる必殺技・南斗獄屠拳を再現したフィギュアを展示。ハートの腹部の脂肪に触れることができる体験コーナーも設けられている。
続く第3章「愛蔵」ではクラウドファンディングによって作られた聖帝サウザーの玉座を実物大で再現。東映アニメーションのアニメ資料やセガサミーグループによるCG映像、海洋堂のフィギュアのほか、原画展開催を記念したマンガ家からのお祝いメッセージが展示された。アミバの金色の像が出迎える第4章「愛憎」と、カラー原画を一挙展示した第5章「彩愛」のコーナーを抜けると、第6章「敬愛」へ。黒王号に乗ったラオウのフィギュアや拳を掲げた黄金のラオウ像などのフォトスポットが続いた。また会場内には原が同展のために描き下ろした圧巻のキャンバス画が3作品展示されている。
原画展会場と同フロアにあるTHE SUN&THE MOONでは、期間限定でコラボカフェ「天空の世紀末カフェ」を展開。ケンシロウの胸の7つの傷を模して、サンドイッチに7つの傷をつけた「ケンシロウ・シンの七つの傷サンド」、ハートの肉体をパンナコッタで表現した「ハートのプリンとチョコレートデザート」など、作品へのリスペクトあふれるメニューが用意された。
オープニングセレモニーへは内覧会を経た武論尊、原、ケンドーコバヤシが登壇。武論尊は原画展を内覧し、「40年前にタイムスリップしたような気がしています。ファンのみなさまの熱い気持ちがあってこの40年間持ちました」と述べる。原は「40年という月日を振り返りますと、若い頃は自分ひとりの力でやっているような気になっていましたけど、いろんな人や仲間に助けられていたなと思います。ケンシロウしかり、仲間がいっぱいできて幸せです」と話した。
描き下ろしのキャンバス画について聞かれた原は、大幅に締め切りを遅延させたことを暴露して記者たちの笑いを誘う。またキャンバス画を描くにあたりアトリエを作ったと明かすも、孫のために買ったおもちゃを置くスペースになったそうで、結果狭いスペースで描きあげたと語った。武論尊はサウザーの玉座に座ってみたと話し、「反社だって言われましたよ(笑)」と冗談めかす。また見どころを聞かれると「今こうやって回って見ていると、自分で書いているにもかかわらずけっこう忘れているところがあって。あ、こんなことがあったなと振り返ることで、今更ながら全体の図式がわかって(笑)。我ながらけっこうな世界を作り上げたんじゃないかと思います」と語った。
最後に原は「長い間作品を気に入っていただけることも多くて、大変うれしく思っております。僕のなかでは一番描きたかったマンガが『北斗の拳』だったので、チームで、仲間で盛り上げていければと思いますので、この先も楽しみにしていただければと思います」と述懐。武論尊は「原哲夫のすごさがわかると思うので、そこを楽しんでいただけたらと思います」と語り、イベントは締めくくられた。
「北斗の拳 40周年大原画展」開幕!武論尊、原哲夫がこれまでの40年間を振り返る
「北斗の拳 40周年大原画展 ~愛をとりもどせ!!~」
期間:2023年10月7日(土)~11月19日(日)
時間:10:00~21:00 ※最終入場は1時間前まで。
会場:東京都 六本木 森アーツセンターギャラリー
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