「プリマジ」初の朗読劇でアニメの後日談描く、「まつりたちのプリマジみたい」と涙

TVアニメ「ワッチャプリマジ！」のキャストによる朗読劇イベント「ワッチャ！リーディング！マジック！」全3公演が、本日9月15日から16日にかけて東京・一ツ橋ホールで開催される。当記事では本日の公演の模様をレポートする。

放送終了から約1年、ついに迎えた「ワッチャプリマジ！」にとって初の単独イベント。開演直前、舞台袖から気合を入れるキャスト陣の掛け声が聞こえてくると、客席からも大きな拍手が沸き起こった。開演を告げるブザーが鳴り、陽比野まつり役の廣瀬千夏、みゃむ役の小池理子らがマイク前に立つと、ステージで始まったのはなぜか「シンデレラ」。シンデレラに扮したまつりが、みゃむの演じる魔法使いの力で舞踏会に出かけ……という劇中劇からの始まりに、この後の展開への期待が高まる。

朗読劇で描かれるのは、まつりが魔法界へ留学して半年後に起きた、ちょっと不思議な出来事のお話。人間界と魔法界をつないでのオンラインお茶会が開かれ、Vtuberになって配信活動をしているというれもん、かわいいミュージアムを運営しているというみるきなど、それぞれの近況が語られる。そんな中、まつりが図書館で見つけたという一冊の本を取り出すと、なぜか全員がその本の中に吸い込まれてしまい……。

劇の中盤では、「シンデレラ」の配役決めをするためのゲームも展開。お題となった「タントちゃん」を記憶を頼りに描き、くじで選ばれた相手と絵を合わせるという内容で、キャスト陣の素顔や画力も垣間見える賑やかなやり取りが繰り広げられた。そんなコーナーも挟みつつ、たっぷりと1時間以上にわたった朗読劇を終えたキャスト陣に、観客は大きな拍手を贈った。

アニメ放送当時はアフレコが分散収録だったこともあり、「このみんなで一緒に何かやるのが初めてなんです」と、ひときわ感慨深い表情の廣瀬。弥生ひな役の内田彩も「バラエティチックなコーナーをやれるのがうれしくてうれしくて」と、単独イベントならではの内容に満面の笑顔を見せる。めが姉ぇ、タテジマ、タントちゃん役の伊藤かな恵は「ここで、めが姉ぇクーイズ！ 今日のコーデの中に、赤いメガネは何個あるでしょうか？」と元気よく切り出すと、自分で作ったという赤いメガネのアクセサリーをお披露目。さらに「タテジマは美徳ちゃんが作ってくれたんです」とパートナーである御芽河あうる役の藤寺美徳との交流を明かす。するとぱたの役の小原好美も「宇芽香さんと一緒に衣装を買いに行ってまいりました」とパートナーの皇あまね役・庄司宇芽香とのエピソードを伝え、「役者1人ひとりのプリマジ愛が伝わったらいいなと思います」とファンに語りかけた。

最後に小池は「私も含めて、朗読劇が初めてのメンバーがいっぱいいる中で、ステージに立つ経験が豊富な人、トークが得意な人、いるだけで明るくしてくれる人……みんなで助け合って、周りの方にたくさん支えていただいて、今日を迎えました。それが本当に、まつりたちのプリマジみたいだなと思って……素敵だなって……」と涙で言葉を詰まらせる。そんな姿にもらい泣きをこらえながら、廣瀬は「初めての『プリマジ』の単独イベントなので、もっとワチャワチャして終わりませんかー！」と呼びかけて、最後は全員で「ワッチャ！プリーズ！マジック！ -What‘s your “Please” Magic?」を歌唱。初イベント開催の喜びに満ちた空気の中、初回公演の幕を下ろした。

なお「ワッチャ！リーディング！マジック！」はすべての回で配信チケットを販売中。アーカイブは10月1日23時59分まで視聴可能だ。また明日9月16日公演は会場チケットの当日券も販売される。