TVアニメ「
「グレンダイザーU」は、1975年から1977年にかけて放送された、永井原作によるTVアニメ「UFOロボ グレンダイザー」を土台とするもの。2022年8月に「プロジェクトG」として始動が発表され、本日作品タイトルとティザーPV、ティザービジュアル、スタッフ情報が公開された。ティザービジュアルは貞本による描き下ろし。観客に向けて公開されたビジュアルを見て、貞本は「指の関節にも設定があったんですが、僕の絵を見てメカニックデザインのスタッフが『(設定を)見てくれてない!』って。後で直します」と恐縮していた。
約50年の歳月を超えて「UFOロボ グレンダイザー」が新たな姿を見せたことについて、永井は「『グレンダイザー』は20年以上前からヨーロッパ、中東とかいろんなところで観られるようになり、『続きはいつ作ってくれるの』と言われ続けていました。いつかは作らなければならないと覚悟していたんですが、ようやく今回できることになりました」と笑顔。続けて「とってもいいものができると期待しています。すごいスタッフが集まってくれたので、私自身すごく楽しみにしている次第です』と期待を込めた。
福田総監督は原作がある作品を大きく変えることが好きではない、と前置きしつつ「『グレンダイザー』という名前を付けるなら『グレンダイザー』であるべき。でも50年前の作品ですから今の人に通用しないこともあるなと思いつつ、リブートともリマスターとも違う新しいものが作れるといいかなと思います」と展望を語る。また「僕も昔から好きな作品。話数も多いし、美形キャラも多い。キャラクターに関しては期待していてください」と観客に呼びかけた。
貞本が原作のあるアニメのキャラクターデザインを担当するのは今回が初めてだという。貞本は「最初にお話があったときは、前作を完璧にリメイクするのか、まったく新しいものを作るのか、というところもお任せでした。ヨーロッパとか海外でも人気が高い作品で、あんまりデザインを変えちゃうとファンの人たちがっかりするかなと思うので、さじ加減が難しいですね。あと、ストーリー構成の段階で新しいキャラを出してくれというリクエストは僕のほうからもさせていただきました」と制作の裏側を語った。
大河内は「リメイクなの?続編なの?という疑問があると思うんですが、今回はそのどちらでもなく『グレンダイザー』を初めて観る人も楽しめるように作ったつもりです」とコメント。続けて「ただし、だからと言って『グレンダイザー』じゃないものを作るのは僕も嫌だったので、ドラマチック、ヒロイズム、ロマンス、という『グレンダイザー』がもともと持っていた魅力はなるべく変えないまま新しい物語を作りました」と見どころを述べた。
「気合いを入れて劇伴は全部オーケストラ用に作曲した」と明かす田中。「今ちょっとロボットものというものが下火になってきていて、そのことを憂いていたんです。次ロボットものの仕事が来たときはものすごい王道の曲を書いてやろうと思っていたので、これまでで一番いいロボットものの曲を書こうと。めっちゃくちゃいいんで! もちろん前作の音楽を担当された菊池俊輔先生のBGMは、尊敬していて全部聴いていますが、今回はまったく変えました。新しい『グレンダイザー』と思って曲を聴いてください」と語った。
マンガプロダクションズは「グレンダイザーU」において海外でのプロモーションやライセンシーを担当。ブカーリ氏は「私は子供のとき『グレンダイザー』を観て育ちました。世界でも同じように愛情を持っている人はたくさんいます。我々にとって『グレンダイザー』はアニメではなく、文化。そしてメカロボットではなく、ヒーロー。我々に夢と希望を与えたヒーローなんです。今回マンガプロダクションズがプロモーションやライセンシーを通じてグレンダイザーの成功に貢献できたらと思います。日本の偉大なるクリエイターの皆さんのビジョンを尊重しながらコンテンツの素晴らしさを広め、より多くの人に感動していただこうと思っています。ご期待ください」と熱弁した。
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