「ブラック・ジャック展」会場構成が明らかに、東京の絶景を背景にB・J邸が登場

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手塚治虫「ブラック・ジャック」の連載50周年を記念し、10月6日から11月6日まで東京・東京シティビューで開催される展覧会「手塚治虫 ブラック・ジャック展」。その会場構成や見どころ、チケット情報が発表された。

エントランスに登場する「ブラック・ジャック邸」のもととなるコマのイメージ。 (c)Tezuka Productions

エントランスに登場する「ブラック・ジャック邸」のもととなるコマのイメージ。 (c)Tezuka Productions

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「ブラック・ジャック」第1話「医者はど こだ!」より。 (c)Tezuka Productions

「ブラック・ジャック」第1話「医者はど こだ!」より。 (c)Tezuka Productions[拡大]

東京の景色が広がる展望台エントランスには、「ブラック・ジャック邸」が登場。原作をもとに内装や間取りが再現され、邸内の手術室ではオペシーン風の記念撮影ができる。「【第1室】B・Jとキャストたち」ではブラック・ジャックやピノコ、ドクター・キリコ、如月恵、本間丈太郎らのキャラクターたちと自由に写真が撮れるフォトスポットを用意。それぞれの裏話や謎が登場エピソードと併せて紹介される。

「【第2室】B・J 誕生秘話」では、手塚が「ブラック・ジャック」を生み出すに至った背景にフィーチャー。「新寳島」や「鉄腕アトム」の作品資料から、医大時代の資料まで登場する。「ブラック・ジャック」第1話の原稿や、手塚プロの関係者や出版に携わった編集者の撮り下ろし証言映像も見どころだ。

「【第3室】B・J 曼荼羅」には約140話の原稿がずらり。「ブラック・ジャック」の展示において、これほどの話数の原稿が見られるのは史上初だという。「【第4室】B・J 蘇生」では「ブラック・ジャック」の魅力を今と当時の視点から分析。手術シーンを現代アート的な視点から鑑賞する展示や、ブラック・ジャックを医療の側面から考えるコーナーが展開される。また「ブラック・ジャック」のストーリーには昭和当時の事件や事象、流行などが織り込まれていたことから、それらがどのようにマンガに描かれたのか当時のニュース映像とともに読み解いていく。

アートブックのイメージ。 (c)Tezuka Productions

アートブックのイメージ。 (c)Tezuka Productions[拡大]

また慶應義塾大学医学部教授でデータサイエンティストの宮田裕章氏が、東京会場公式ファシリテーターに就任したことも発表に。会期中には、宮田による「いまにも通ずるブラック・ジャック」というテーマのトークイベントが行われる。開催初日の10月6日に、会場限定のアートブックが発売されることも決定した。

本日8月2日よりローソンチケットでは、お得なペアチケットと前売り券を販売中。また明日8月3日から31日にかけて、Twitterで「ブラック・ジャック」の印象的なセリフを募集する予定で、「あなたの選んだ『名ゼリフ』が東京展に登場するかも?!」と告知された。参加希望者は各自が思うセリフとそれが登場する話のタイトル、ハッシュタグ「#ブラック・ジャック名ゼリフ」「#ブラック・ジャック展」を付けてツイートしよう。

宮田裕章氏コメント

宮田裕章氏

宮田裕章氏[拡大]

手塚治虫先生が「ブラック・ジャック」という作品を通して、私たちに投げかけた問いは、時代を超えて今なお重要な意義を持っています。これは医療に関わる多くの人々が「ブラック・ジャック」という作品を、現在も大切に思っていることにもつながります。
この数十年の中で、医学や科学は急速に発展しました。その一方で医学の意義、そして医療のあり方についての議論はますます深まっています。現代は、かつてよりも多くのいのちが救えるようになりました。しかし、それゆえにその過程にある選択、その背景にある格差、技術がもたらす新たな尊厳の問題と向き合うことが不可欠なのです。
また新型コロナウイルスによって医療と社会の関係性についても様々な課題が浮かび上がりました。医療は独立した1つのモジュールではなく、社会そのものと密接に結びつき、私たちの世界を構成しています。手塚先生はすでに、社会や医療の双方の歪みがもたらす問題についても、「ブラック・ジャック」で描いてきました。
科学や医療の急速な発展と、社会のあり方が変化する現在だからこそ、手塚治虫先生の普遍的な問いに向き合うことが大切だと感じています。「ブラック・ジャック」という作品の魅力や作品を通して感じる未来を、皆さまと一緒に考えるこの機会を楽しみにしております。

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「手塚治虫 ブラック・ジャック展」

会期:2023年10月6日(金)~11月6日(月)
時間:10:00~22:00(最終入館21:00)
場所:東京都 東京シティビュー

手塚治虫の「塚」は旧字体が正式表記。

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