「BLEACH」先行上映会に森田成一ら登壇、見どころは原作にない一護の修行シーン

久保帯人原作によるTVアニメ「BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-」の先行上映会が、本日6月25日に東京・ヒューリックホール東京で開催。黒崎一護役の森田成一、石田雨竜役の杉山紀彰、ユーグラム・ハッシュヴァルト役の梅原裕一郎、アスキン・ナックルヴァール役の武内駿輔が上映後のトークショーを行った。

7月8日にテレビ東京系列ほかで放送がスタートする「BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-」。上映会で披露された14話と15話について、森田は「第1クールは初っ端からど派手な始まり方でしたが、第2クールはシーンとした中で淡々とことが進んでいく。恐怖というものの演出に驚きました」と感想を語る。また梅原は「この大画面で音響で観られるのがうらやましい。この機会を経験できた皆様は幸運」と観客に投げかけ、「この先がどんどん楽しくなるという期待が持てたのでは」と続けた。

第2クールで描かれる一護について、森田は「完全に修行に行ってしまいました（笑）。でもこの修行は原作では描かれなかったシーンなので、どう描かれるのか皆さんも関心が高いかと思います」とコメント。今回アニメで描くにあたり、久保が新たに設定を用意したことを明かした森田は「どんな世界観かがわからなかったので、収録現場で先生や監督に相談しつつ、ディスカッションを行って収録した」と述べる。また雨竜のシーンにも、原作では描かれていなかったエピソードが追加されており、杉山は「原作で描こうとすると本筋からズレてしまうために描けなかったシーンがアニメで再現されている」と明かした。

そして第2クールから「BLEACH」に本格参戦することになった梅原と武内。第2クールで初登場となる武内は「2人でもよく話してたんですが、錚々たるメンツの中に入っていくということで緊張していました」と述べながらも、実際の収録現場は和気あいあいとしたものだったと振り返り、「肩の力を抜かせてもらえる、いい意味でやりやすい空気感だったのでありがたかった」と語る。また森田から「抑揚が独特で面白い」と演技を褒められた武内は「僕が思うナックルヴァール像と先生のナックルヴァール像をすり合わせながら決めた」と裏話を披露した。

一方の梅原は「第2クールでようやく……。正直第1クール目はずっと緊張してました（笑）」と本音を吐露。すると杉山は「緊張はしていたと思うけど、堂々と演じてらして。収録を後ろで見ていても不安はなかった」と梅原の落ち着いた演技を絶賛する。そんな言葉に梅原は恐縮しながらも「（ハッシュヴァルトは）はまだまだこれからのキャラクターではあるんですよね。これから楽しみにしていただければいろんな表情が見れると思います」とアピールした。

また最初のTVアニメが放送開始された2004年当時に小学生だった武内は、原作の連載を追いながらアニメも見ていたと語り、「『BLEACH』の世界観って小学生には憧れだった。一護みたいな自然体だけどカッコいいみたいなファッション感や佇まいは理想だった」とコメント。さらにネーミングセンスに衝撃を受けたと述べ、「グリムジョー・ジャガージャックって……『グリムジョー』だけでもカッコいいのに!?っていう。卍解の読み方も『BLEACH』で覚えました」と熱く語り、観客の笑いを誘った。

そしてイベントの終盤には、久保からの手紙を代読する場面も。この久保からの手紙は『BLEACH』のイベントでは森田が代読するのが恒例となっており、森田は憂鬱そうな表情を浮かべる。そんな森田に武内がツッコミを入れると、森田は「毎回、代読させられるたびに大怪我をするんですよ」と文句をこぼしながらも、久保からの無茶振り気味のメッセージを全力で読み上げ、観客から大きな拍手を浴びた。

最後の挨拶で杉山は「第2クールでもご期待に叶うクオリティでお届けできると思います。久保先生が監修で入ってくださって、よりアニメーションとして完成度の高い奥の深い作品になっている」と自信をのぞかせる。そして森田も「『BLEACH』ロスになった皆様、お待たせしました。今回一護は修行に入りますが、見どころは護廷十三隊と星十字騎士団（シュテルンリッター）の壮絶な戦い。アニメでどう表現されるのか、期待度100％でお待ちいただきたい」とアピールし、イベントを締めくくった。