アニメ映画「アリスとテレスのまぼろし工場」のステージイベントが、昨日5月21日に東京ガーデンシアターで開催された「MAPPA STAGE 2023」内で行われ、メインキャストの
「アリスとテレスのまぼろし工場」は
作品の舞台は、突然起こった製鉄所の爆発事故により出口を失い、時が止まってしまった町。変化を禁じられた町で鬱屈した日々を過ごす中学3年生・菊入正宗役を榎木、正宗の謎めいた同級生・佐上睦実役を上田、2人が出会う野生の狼のような少女・五実役を久野が務める。まだまだ情報が伏せられているということで、榎木は「ネタバレしそうで怖い!」と言葉を濁しつつ、「人間ドラマです、すごく。めちゃめちゃ濃厚な作品に仕上がっていると思います」と紹介。「3人とも主人公みたいな感じで、すごく3人の成長が描かれていく」と続けた。上田が「本当に皆さんのお芝居の爆発力がとんでもなくて。特におふたり(榎木、久野)の爆発力は、この作品の見どころになるんじゃないか」とコメントすると、久野も「麗奈ちゃんもすごかった。あんな麗奈ちゃん初めて見た、っていうシーンもあったりして」と上田を褒め返した。
さらに岡田監督からの質問に、キャスト陣が答えるコーナーも。「生命力の塊である五実と、似ていると思うところはありますか?」という質問に、久野は「五実は感情むき出しで、野生というか本能というか、そういう要素がすごく強いキャラクターなので、ちょっと重なる部分があるのかなって」と答える。上田への質問は「睦実は一筋縄ではいかない複雑な少女ですが、ほかの人に理解してもらえない習慣や癖はありますか?」というもの。上田は「家の猫ちゃんたちに『行ってきます』って挨拶してから家を出るんですが、外で私が事故にあったり病気になったりして、もうこれで会えなくなるかもしれないって、『ありがとう』みたいな今生の別れを心の中で告げてからじゃないと、家を出られない」と明かす。すると久野が「すごくわかる。私も日常で人と会うときに、『この人と会うの、もしかしたらこれで最後かもしれない』っていう気持ちになるの」と強く共感。挟まれた榎木は「どうしよう!」と困惑していた。
榎木への質問は「テープオーディションの時、ご自身で正宗にどのようなディレクションをされたのでしょうか」。榎木は「オーダーはリアルにやってほしいというだけで、僕もそういう表現が好きなので、自分の好きな世界観を出そうと思って。滑舌とか悪くても、セリフが聞き取れなくてもいいや、ぐらいでやったら、岡田さんにすごく褒めていただけた」と振り返った。
「アリスとテレスのまぼろし工場」は9月15日公開。久野は「私自身も全部ぶつけてアフレコさせていただいたので、皆さんに楽しみにしていただけたらうれしいです」と力強くアピールする。上田は「『恋っていいな』と思わせてくれるような作品。大人になるにつれて激しく心が動くことが少なくなっていく中で、こんなにひっそりとした世界の中で、こんなにも溢れて止まらないものってあるんだって、改めて感じることができました」と、同作で描かれるという“恋する衝動”に触れ、榎木は「本当に“岡田監督100%”という感じの、こだわりにこだわり抜いたフィルムになっていると思います。こんなにアフレコで疲れたのは初めてなんじゃないかってぐらい、疲労困憊になりながら録った作品。それだけものすごいエネルギーを秘めた作品になってると思いますので、ぜひ9月を楽しみにしていただけたらなと思います」と呼びかけた。
そして約6時間にわたって展開された「MAPPA STAGE2023」もこれにて閉幕。アニメーションスタジオ・MAPPAの手がける作品が一堂に会したこのイベントを最後まで楽しみ尽くした観客たちは、ステージすべてで司会を務めた天津・向清太朗にも大きな拍手を贈った。
映画「アリスとテレスのまぼろし工場」
スタッフ
原作・監督・脚本:
副監督:平松禎史
キャラクターデザイン:石井百合子
美術監督:東地和生
音楽:横山克
アニメーション制作:MAPPA
配給:ワーナー・ブラザース映画、MAPPA
キャスト
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ねりωたま @amatiren
榎木さんのお顔いいな。。。 https://t.co/PMyk9gSfw0