「第10回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」の開催が決定。10回目となる今年は、会期を5日間に拡大し11月2日から6日まで、北海道・新千歳空港ターミナルビルで開催される。
「新千歳空港国際アニメーション映画祭」は、「空港全体で発信する、空港だからできる映画祭」をテーマに、世界初の空港内映画祭として2014年に開幕。映画館や温泉施設、レストランも備えた“エンターテインメント空港”として躍進する新千歳空港を舞台に、国内外の長編・短編アニメ作品のコンペティションや招待作品の上映、多数のトークプログラムの実施など、内容を変化させながら約10年にわたって開催されてきた。
コンペティション部門の作品募集は4月24日に開始される。例年通り短編部門、長編部門で募集が行なわれるほか、昨年新設されたGIF部門は「NEW CHITOSE AIRPORT Social Media Animation Award」と名称を変更し拡大リニューアル。より幅広い層のアニメーション作家から作品を募ることを目的に、GIF以外の作品も含め、Twitter投稿での募集を実施する。グランプリ受賞者は映画祭にも招待される。また昨年新体制となった映画祭のディレクションチームにアドバイザー兼コンペティション短編部門選考委員として、クリエイティブデュオ・TOCHKA(トーチカ)のナガタタケシ、モンノカヅエが新たに加わることが発表された。
小野朋子(映画祭チーフディレクター)コメント
今から10年前に産声をあげた新千歳空港国際アニメーション映画祭は、ミュージック部門や長編部門の設立など、年々予想もできないほどアニメーションが多様化する時代とともに、その内容を変化させてきました。作品を上映するだけでなく、訪れる人々が広い世界と結びつく場の創造に取り組み、なかでも設立当初からある「日本コンペティション」では、日本で制作された作品を積極的に紹介してきました。世界中から招聘するアニメーターやプロデューサーからも高い関心を受け、日本の作家が交流を深める活気ある機会となっています。
本映画祭は新たな10年、空港という独自の場を舞台に、刺激的なエネルギーを持ち帰ることができる文化交流拠点を創造すべく前進します。そして、想像と創造のエネルギーを求めて毎年戻ってきてもらいたい。ゲストと観客が密接に交流し、発見に溢れる体験をもたらしてきた本映画祭だからこそ、多様なプロジェクトが集う拠点──言わば「アニメーションの意義を拡張させる遊び場」として、地方から新たなアニメーションの価値を生み出すことができると確信しています。
「第10回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」
日程:2023年11月2日(木)~11月6日(月)
会場:北海道 新千歳空港ターミナルビル
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