「金の国 水の国」賀来賢人が「やさしい気持ちの輪をいろんな人に広めて」とアピール

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岩本ナオ原作によるアニメ映画「金の国 水の国」のジャパンプレミアが、本日12月12日に東京・ヒューリックホール東京で開催された。

左から琴音、Evan Call、浜辺美波、賀来賢人、戸田恵子、渡邉こと乃監督。

左から琴音、Evan Call、浜辺美波、賀来賢人、戸田恵子、渡邉こと乃監督。

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琴音

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2023年1月27日公開の「金の国 水の国」。“金の国”のおっとりとした王女・サーラと、“水の国”に住む建築士の青年・ナランバヤルという敵対する国の2人が偶然出会い、国の未来のために夫婦役を演じているうちに恋に落ちていくさまが描かれる。ジャパンプレミアには、ナランバヤル役の賀来賢人、サーラ役の浜辺美波、金の国の第一王女・レオポルディーネ役の戸田恵子渡邉こと乃監督、そして劇中歌を歌う琴音、音楽を担当するEvan Callが登壇。まずは琴音がステージ上に登場し、劇中歌の1つ「Brand New World」を透明感ある歌声で届け、観客を惹きつけた。

賀来賢人

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キャラクターの魅力について問われると賀来は、「ナランバヤルは一見ちゃらんぽらんに見えるかもしれないけど、心やさしい青年で、頭脳明晰で機転が利いて、それで何度も問題を解決してきたというキレ者。本当にいい男なんですよ! 声を吹き込んでいてて、『こういう男になれたらいいな』と、常に尊敬の気持ちでお芝居をしていました」と言及。戸田はレオポルディーネの強面なビジュアルから、「悪い人じゃないですよね?」と現場で何度も確認したことを告げ、「金の国のことを誰よりも真剣に考えていて、政治にも長けている。彼女を非常にしっかりした頭のいい王女と捉えて演じました。強さプラス品格もある人だなと思って挑みましたね」と続けた。

浜辺美波

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物語の中盤では自分の気持ちに嘘を付き、相手のためを思ってある決断をする橋のシーンが登場。その印象的なシーンの魅力を聞かれた賀来は、「台本を読んだ段階で、間違いなくこの映画に置いて重要なシーンになるとわかっていましたし、渡邉監督もこのシーンになると非常に怖い顔になっていって(笑)。表現の仕方が繊細でむずかしくて、何回もトライさせていただきました」と収録時のエピソードを明かす。それに対し一緒に苦労した浜辺も「絶対、2桁はやり直したと思います」同意。渡邉監督は「中盤のキーになる、一番特別な演出を施したシーンだったので、演技のほうも時間をもらって収録させていただきました」と、賀来、浜辺に感謝の気持ちを示した。また橋のシーンが完成したときの気持ちを尋ねられた浜辺は、「絵や音楽がだいぶ出来上がった状態でアフレコさせていただいたんですけど、本当に美しくて。参考資料として映像を観たときも、体中を風が通っていくような感覚があって。私自身も納得できるまで何回も挑戦したいと思いましたし、OKテイクが撮れたときは心底ホッとしました」と振り返った。

戸田恵子

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賀来、浜辺の演技について戸田は、「一緒には収録できなかったんですけど、浜辺さん演じるサーラのおっとりとした感じ、賀来くん演じるナランバヤルの飄々とした物言いが、こんなに役にぴったりなことってあるんだと息を呑みました。また音楽もみんなの声にマッチしていて、異国情緒がよく現れていて、すばらしいなと思いました」と絶賛。それを聞いて賀来は「とんでもない存在感だった戸田さんに、そう言ってもらえて光栄です」と返す。賀来との共演について浜辺は「賀来さんが演じた瞬間に、ナランバヤルが隣にいる感覚があって、すごくホッとしたというか。すごくほぐれて収録できたので、ナランバヤルの力に劇中でもアフレコでも助けられました」と賀来の演技を褒めた。

Evan Call

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音楽のこだわりを尋ねられたEvanは、「金の国、水の国は、それぞれ見た目や文化が違うので、音楽でもそれを表現したいと思いました。各国の民族音楽からこの楽器が合うのではないかと選び、オーケストラと混ぜて作っています。スクリーンで映画を観て、すばらしい環境で音楽を爆音で聴いて、映画館ならではのスケール感を味わってほしいですね」とコメント。渡邉監督は「劇場は没入感がある空間なので、今回のような終盤に多幸感が強く出る特徴的な作品にぴったりなんじゃないかと思っています。Evanさんのすてきな音楽もすばらしい音響設備のなかで聞いてほしいですし、モザイクタイルの建築もたくさん出てくるので、大きい画面で細かいところまで観ていただきたいですね。砂漠の空気感や、水の匂いが感じられるような空間になっていると思うので、映画体験として楽しんでもらえたら」とアピールした。

渡邉こと乃監督

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イベントでは試写後に泣いた人が多いことにちなみ、「ここ最近で一番泣いた思い出は?」というお題が飛ぶ。賀来は「アクションの練習をしていたときに、ひざをぶつけまして。まったく同じ場所にまたぶつけて泣きました。痛泣きです」と言い、笑いを誘う。戸田は「今季はサッカーにハマりまして、三苫薫選手の涙にこちらも大泣きしました。三苫命です」と発言。浜辺は「ひとりでご飯を食べにいって、お酒を嗜むことが好きなんですけど、たぶん出来たてだったんでしょうね。九州料理屋さんで辛子蓮根を食べて泣きました」と語った。

左から琴音、Evan Call、浜辺美波、賀来賢人、戸田恵子、渡邉こと乃監督。

左から琴音、Evan Call、浜辺美波、賀来賢人、戸田恵子、渡邉こと乃監督。[拡大]

最後の挨拶で浜辺は、「日々過ごしているといろんな問題に当たると思うんですけど、やさしさと温かさがあれば解決することができる。そういう勇気を与えてくれた作品でした。凝り固まった心がほわっとほぐれるような感覚になり、心がぽかぽかになりました。この映画を観て癒やされて帰っていただけらたと思います」と笑顔で語りかける。賀来は「やさしい映画だなと。映像美や音楽もそうですし、キャラクターが発する言葉も愛がこもっていて、映画を観たあとに温かい空気に包み込まれるような感覚になりました。なんの先入観もなく無心で映画の世界観に入って、ほっこりした気持ちで帰っていただき、やさしい気持ちの輪をいろんな人に広めてほしいです」とメッセージを贈った。さらに登壇者による「『金の国 水の国』2023年、初泣き!」のかけ声に合わせ、ステージ上空から鳩を模した紙が舞い落ちる演出も。高揚感溢れるなか、イベントは幕を閉じた。

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アニメーション映画「金の国 水の国」

2023年1月27日(金)全国公開

スタッフ

原作:岩本ナオ金の国 水の国」(小学館フラワーコミックスαスペシャル刊)
監督:渡邉こと乃
脚本:坪田文
アニメーション制作:マッドハウス
アニメーションスーパーバイザー:増原光幸
製作幹事:日本テレビ放送網
配給:ワーナー・ブラザース映画

キャスト

ナランバヤル:賀来賢人
サーラ:浜辺美波
サラディーン:神谷浩史
ライララ:沢城みゆき
ジャウハラ:木村昴
レオポルディーネ:戸田恵子
ピリパッパ:茶風林
オドゥニ:てらそままさき
ラスタバン:銀河万丈

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(c)岩本ナオ/小学館 (c)2023「金の国水の国」製作委員会

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