「TVアニメ第2期決定記念『無職転生 ~異世界行ったら本気出す~』ファンが選ぶ第1期神回上映イベント」が本日12月10日に東京・TOHOシネマズ六本木で開催。舞台挨拶にルーデウス・グレイラット役の
今回のイベントは「TOHO animation 10周年プロジェクト」の一環として実施されている上映イベント「TOHO animation THEATER FES」内の企画。「無職転生 ~異世界行ったら本気出す~」全23話の中からファンに選ばれた5つのエピソードが上映され、舞台挨拶では内山と杉田が各エピソードにまつわる裏話などを紹介した。
ルーデウスの幼児期が描かれた第2話「師匠」を振り返りながら、内山はオーディションにてルーデウスの成長段階に分けて複数のセリフが用意されていたことを紹介。また第1話の収録時に、内山はスタッフから「長い道のりになりますが、内山さんはエロいことを考えていてください」と真顔で言われたことを明かすと、杉田は"前世の男"の影響だ、と横からスタッフをフォローする。内山も劇場内で第2話の上映に参加していたといい、「ルーデウスの卒業試験をスクリーンで観てみたいと思っていて、このシーンの迫力を大画面で感じることができて、とても印象的でした」と感想を述べる。第2話における見どころを問われた杉田は、完璧な魔法使いだと思われたロキシーが弱みを見せる場面を例に挙げ、「大人のキャラの未熟な部分がふとした瞬間に見え隠れする場面が印象的」と語った。
父・パウロとのドラマが紡がれた第16話「親子げんか」と第17話「再会」の収録では、内山とパウロ役・森川智之は別室で収録したという裏話が明かされる。酒場で向かい合うシーンではルーデウスとパウロがお互いの顔を見ずに話していたこともあり、内山は別室での収録という環境が2人の心のすれ違いを引き立ててくれたと述懐。内山は「パウロの心がどんどんほぐれて、泣きながら気持ちを吐露するシーンは、自分自身も心が震えて泣きそうになった」と思いを語る。杉田は、親子が対話して理解し合うということは前世の男が生前できなかったこと、と分析。あくまでルーデウスがパウロと接しなければならないため、前世の男が強く前に出て干渉するわけにはいかないと前置きした杉田は「この場で、この2人が理解し合わないと先に進まないという、すごく大事なシーンですね」と語った。
続いて話題は、第21話「ターニングポイント2」へと移る。ルーデウスたちを圧倒した龍神・オルステッドを演じた津田健次郎の演技を、内山は「ヘッドフォン越しでもわかるとてつもない殺気と威圧感で、空気がガラッと変わるのを肌で感じました」と回想。このエピソードの頃はルーデウスとしての個性が固まってきた時期であるという杉田は、「主人公が倒されることなんてないと思っていたんですが、個性が固まってきたと思った矢先にこれですよ……」と嘆いた。
第1期最終話となる第23話「目覚め、一歩、」に関して、МCから収録に臨む際の心境を問われた2人。まず杉田は第22話終盤のモノローグについて、自信を付けたルーデウスを表現するために大げさに浮かれて見せたという。そうすることでエリスを失ったときのルーデウスの心情を表現できると考えた杉田は「なるべくショッキングなことやつらかったことを思い出しながら演じたことで、アップダウンの激しいモノローグにつながったと思います」と振り返る。第23話最後のシーンについて内山は「周りから見たら小さな一歩かもしれないけど、ルーデウスにとっては今後も残り続ける一歩なんだろうなと思うと、大切に演じたいなと思いました」と語った。
イベントでは2023年に放送が予定されている「無職転生 II ~異世界行ったら本気だす~」のティザービジュアルが解禁に。また青年期のルーデウスを内山が引き続き演じることも発表された。МCによると、第1期よりもルーデウスが成長していることから、スタッフ間ではキャスト変更の必要性も話し合われたというが、再オーディションを受けた内山の演技が評価され、続投が決まったという。内山は「皆さんにどう受け止められているのかドキドキですが、自分のできるところまでルーデウスを全うして、精一杯演じていけたらと思います」と宣言。影の立場でルーデウスを支えられたらという考えのもとで前世の男を演じているという杉田は「そういう自分の考えを理解して向き合ってくださる内山さんが続投と聞いて、素直によかったと思っています」と"相棒"に感謝した。
「無職転生 II ~異世界行ったら本気だす~」
2023年放送
スタッフ
原作:理不尽な孫の手(MFブックス/KADOKAWA刊)
プロデュース:EGG FIRM
制作:スタジオバインド
キャスト
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