京都精華大学で教鞭をとるマンガ家5人によるこの展覧会。ただの原画展にとどまらず、作品世界の魅力を引き出すために、それぞれ展示の趣向が凝らされているのが特徴だ。
たとえば竹宮惠子「風と木の詩」の部屋では香りを、板橋しゅうほう「凱羅」の展示室ではパソコンを用いて、両作品の世界観を拡張して表現。またさそうあきら「富士山」と都留泰作「ナチュン」は、それぞれの作品のテーマである富士山と海の風景を展示室の壁一面に描いてみせた。
既存のニュートラルなマンガ展示の方法から踏み出そうとする試みを、ぜひ足を運んで体験してもらいたい。
「五人五色展――もう一つの読み方-展示で観るマンガ世界」展
期間:2011年5月28日(土)~6月26日(日)
会場:京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー1・2
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:毎週水曜日、6/6~6/9
料金:無料 ※ミュージアムへの入場料は別途必要
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- 五人五色展――もう一つの読み方-展示で観るマンガ世界 | 京都国際マンガミュージアム
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竹宮惠子、都留泰作らの作品を音や香りを交えて展示 http://natalie.mu/comic/news/49846