「四畳半タイムマシンブルース」 上田誠らヨーロッパ企画メンバーが下鴨幽水荘住人に

アニメ「四畳半タイムマシンブルース」に、原案・脚本の上田誠率いる劇団・ヨーロッパ企画のメンバーが出演することがわかった。

ヨーロッパ企画のメンバーが演じるのは、主人公の「私」より25年後の下鴨幽水荘の住人たち。声の演技は初挑戦の上田をはじめ、舞台「サマータイムマシン・ブルース」にも出演した石田剛太、酒井善史、土佐和成、永野宗典、本多力が参加している。本多はタイムマシンに乗って現在の下鴨幽水荘へやってくる田村役との2役を務めた。

上田はもともと出演予定がなかったものの、「個人的にやはり出てほしいと勝手に描いたら採用されました」と、キャラクター原案の中村佑介たっての希望で実現。上田は「アフレコには出演メンバー皆で臨みまして、ヨーロッパ企画の顔をしたキャラクター達にヨーロッパ企画が声を当てる、という事態でした。タイムマシンで自分たちとでくわす不気味さと似た体験かもしれません」とコメントを寄せている。

また、「四畳半タイムマシンブルース」公開を記念した関連作品の上映企画も明らかに。「夜は短し歩けよ乙女」を10月4日、「サマータイムマシン・ブルース」を5日に東京・池袋HUMAXシネマズで上映するもので、開催2週間前までに30人以上の参加応募があれば開催が決定する。詳細はFilmarksの上映プロジェクト「プレチケ」のページで確認を。

中村佑介（キャラクター原案）コメント

今作の元となった演劇版＆映画版『サマータイムマシン・ブルース』にも登場されていたヨーロッパ企画の役者の方々。正義超人や奇面組のようにみなさん個性豊かですので、キャラクターとして起こすのがすごく楽しかったです。今作では元は「田村くん」役だった本多力さんも独立したキャラクターに。上田誠さんはオファーはなかったところ、個人的にやはり出てほしいと勝手に描いたら採用されました。ほんとうに未来は自分で掴み取るべきものなのですね。

上田誠（原案・脚本）コメント

まさかこのワールドを生きられる世界線があるとはでした。我々を規定するのは不可能性だと樋口師匠から教わりましたが、今回ばかりは世界は可能性に満ちていると思わざるをえない僥倖でした。アフレコには出演メンバー皆で臨みまして、ヨーロッパ企画の顔をしたキャラクター達にヨーロッパ企画が声を当てる、という事態でした。タイムマシンで自分たちとでくわす不気味さと似た体験かもしれません。