「ブルーロック」自称・慎ましやかなキャスト陣のエゴは？浦和希の大声が六本木に響く

金城宗幸・ノ村優介原作によるTVアニメ「ブルーロック」のイベント「アニメ・ブルーロック 史上最もイカれた真夏のスペシャルステージイベント」が、本日8月12日に東京・六本木ヒルズアリーナで開催された。

これは8月28日まで東京の六本木一帯で行われている「テレビ朝日・六本木ヒルズ SUMMER STATION」内の催し。潔世一役の浦和希、蜂楽廻役の海渡翼、我牙丸吟役の仲村宗悟、五十嵐栗夢役の市川蒼が登壇した。いつも元気で人一倍声が大きいという浦だが今日は若干緊張の面持ち。「原作を連載当初から読んでいて、『これは面白い！ アニメ化されたら自分がやりたいな』と思っていました。自分が潔役を演じさせていただくのが奇跡のよう。この場でしゃべっていることも幸せに感じます」と挨拶する。

サッカー経験者の海渡は「将来の夢がサッカー選手と言っていた時期もあったので、このような作品に巡り会えたのが信じられない」とコメント。MCからサッカーが苦手と聞いているが……と振られた仲村は「ハンドボール部だったので足の使い方がよくわからないんです。でも初期のプロフィールなので、そろそろ“サッカーが得意”に変えようかな？」とおどけ、「実はオーディションは違う役で受けていたんですが、そのときの僕の声に臥牙丸の要素を感じてもらえたと思うとうれしい」と述べる。市川もオーディションは蜂楽役で受けていたそうで、ほかのキャストたちは驚きながらも「声がイガグリ（五十嵐栗夢）にめっちゃ合ってる！」と絶賛。市川は「それ褒めてるんですよね？（笑）」と複雑そうな表情をしつつも、「クソガキ感マシマシで楽しませていただいております」と語った。

ここでPV第2弾やキービジュアル第2弾が解禁。浦はPV第2弾について「こんなに完成度高く作られているなんて！」と喜び、海渡はキービジュアル第2弾について「今にも動き出しそう。ガラスが割れていることで、1人ひとりのエゴが表現されているのがいい」と独自の解釈を述べる。また二子一揮役を花江夏樹、鰐間淳壱（わにまじゅんいち）と計助（けいすけ）役を鈴木崚汰、糸師冴役を櫻井孝宏が演じることも発表に。鈴木が一人二役で鰐間兄弟を演じることについて、市川は「鈴木崚汰がまたいい芝居をするんですよ……！」と期待を高めさせる。

さらにオープニング主題歌がUNISON SQUARE GARDENの「カオスが極まる」、エンディング主題歌は仲村による「WINNER」に決定。仲村は「疾走感あるオープニング主題歌に対して、エンディングは試合終わりのクールダウンのようにしたいということだったので“チル”な感じを意識しました。早く聴いてほしい！」と話す。そのほかTVアニメ第1話と第2話を編集、一本化したものに特典映像を加えた特別版「ブルーロック 超速上映版 ～“青い監獄”入寮編～」が、9月23日から10月6日までの2週間限定で劇場上映されることも明らかになった。

クロストークでは、浦が作品について「極限下でのエゴとエゴのぶつかり合いがテーマ」と説明。MCがキャスト陣に自分のエゴは何か尋ねると、海渡は「僕はどちらかというと譲っちゃうタイプの人間なので、作品を通してエゴを見つけていきたい」と控えめに答える。すると海渡に続き、残りのキャストも自らの慎ましさやおしとやかさをアピール。しかしエゴはしっかり持っているようで、仲村は「食べることが好きなので、食べたいものがあったらどんな状況でもそれ以外食べたくない」と、市川は「ゲームになると熱くなる。勝つまで寝れない」と述べる。最後の浦は「『ブルーロック』の現場では、自分が一番潔のことを考えられる人間でありたい。原作のおふたりは置いておいてになりますが、キャストやスタッフの中では一番でいたいというのがエゴかもしれないです」と役に対する真摯さを見せた。

また「自分の武器は？」というMCからの質問に、仲村は「皆さんわかっていると思いますが、この笑顔ですかね」とニッコリ。「これ1本で勝負してます」という仲村に対し、会場からは大きな拍手が湧く。浦は「どの場所にいても大きい声を出す。壁も貫通する声です」と回答。これについてはほかの3人も大きく頷き、仲村は「現場でも、浦のテンションに釣られてみんな元気になってます」と明かした。

イベントではチームZのメンバーをクイズ形式で紹介するコーナーや、3万円分の焼肉を賭けてトランプゲームも実施。最後にキャスト1人ずつ、来場者や配信の視聴者に向けてメッセージを述べていく。約1時間のイベントを通し、緊張もほぐれきった浦は「キャストにスタッフ、全員の心血を注いで全力で作っております！ 10月までこの先もいろんなことがまだあるので、楽しみにしていただけたら！ 今日はありがとうございました！」と会場全体に響く大きな声で感謝を伝えた。