冒頭の挨拶で田中は「25年前、ここまで続くと誰が思ったでしょうか。尾田っちも思ってなかったんじゃないでしょうか。そんな感激を感じました」と公開初日を迎えたことを喜ぶ。ウタのボイスキャストを務めた名塚は「ウタの役をいただいたときはビックリしすぎて頭が真っ白になって、うれしいという気持ち以上にしっかりやらなくてはという気持ちが強かった」とこれまでを振り返り、「今日ここに立ってようやくホッとしたというか、ウタがやれてこの作品に出られてうれしいと思いました」と感慨深げに語る。
続く池田は「シャンクスと巡り合って20数年。皆さんに劇場でご挨拶できるのは初めてで、いさかか気持ちが高揚してます」と緊張した面持ちで挨拶。さらに「最初はシャンクスがこんなに活躍すると思ってなくて。ルフィがちょっと思い出してくれるのかなって感じで油断してたんですけど、台本をいただいたときは少々慌てました(笑)。これはちゃんとやらなきゃいけないなと」と語ると、田中は「ちゃんとやってください、いつも!」とツッコミを入れながらも、「『この戦争を終わらせに来た!!!』って言って!」と池田にリクエスト。苦笑いを浮かべながら、池田が「この戦争を終わらせに来た!!!」というシャンクスのセリフを披露する場面もあった。
今作の物語の鍵を握るウタを演じた名塚について、田中は「正直言って、歌う方と喋る方が違うのはあんまり好きじゃないんです。でも実際に観たら、本当に1人の人に感じられたのがすごい。ライブ会場にいるみたいな感覚になれます」と絶賛。名塚は「難しさはあったんですけど、観ていただく皆さんにはウタという少女の物語に集中してもらいたかったので、違和感を感じないでもらいたいと心がけていました」と思いを明かす。また2人1役のウタを作り上げるうえで、名塚と
さらにAdoからのメッセージも到着。「完成された作品を観て、名塚さんとともに作り上げたウタは歌姫として1人の少女として生き生きと輝いていました」と映画の感想を伝え、「歌唱キャストとして携われたことは、私の一生の宝ものです。ウタという新時代の歌姫を愛していただけたらうれしいです」と思いを届ける。そんなAdoのメッセージを受け、名塚も「監督たちからの要望を受け止めて、真摯に向き合ってくださった。私もAdoさんと一緒にウタという役を演じることができてうれしかったです」と感謝の気持ちを込めた。
イベントの最後には、池田が名塚にサプライズで花束を渡す場面も。ウタのヘアカラーをイメージした赤と白のバラ100本を受け取り涙をこぼす名塚に、池田は「シャンクスからメッセージを預かってるので、それをお伝えします」と話し始め「ウタ……お前はやっぱり最高の娘だ。ありがとう」と伝える。名塚は「こんな幸せなことはないですね。私がここに立てたのは、皆さんのおかげだと思ってます。今日からは観てくださる皆さんにいっぱいパワーをお届けできたらなと思います」と述べた。
なおナタリーでは映画「ONE PIECE FILM RED」の公開を記念して映画、コミック、音楽の3ジャンルで特集を展開中。コミックナタリーでは原作メディア担当編集者で、映画の製作にも深く関わっている集英社の高野健が登場し、谷口悟朗監督の参加や、ウタの歌唱キャスト・Adoの起用理由、製作時の尾田の裏話、これまで原作ではなかったルフィのとある気になる発言など映画にまつわる話題から、最終章に突入した原作の今後までを語ってもらった。関連する特集・インタビュー
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