「ユーレイデコ」10代の川勝未来＆永瀬アンナの奮闘に、入野自由も当時を追体験

サイエンスSARUが制作を務めるオリジナルアニメーション「ユーレイデコ」のオンライン先行上映会が、本日6月25日に開催された。上映後に行われたトークショーには、ベリィ役の川勝未来、ハック役の永瀬アンナ、フィン役の入野自由のほか、霜山朋久監督、原案・シリーズ構成・脚本を手がける佐藤大が登壇した。

7月3日から放送される「ユーレイデコ」。現実とサイバースペースが重なり合う情報都市・トムソーヤ島を舞台に、その世界で生きるために必要不可欠な評価係数「らぶ」の消失事件の真相を巡って、少女ベリィ、天才ハッカー・ハック、そしてハックが率いるユーレイ探偵団による冒険が繰り広げられる。アニメの第1話から第3話までが配信されたこの日の上映会には、抽選で当選した約120人の視聴者が参加。制作過程やキャラクター、世界観、楽曲などについてトークが展開された。

初めて台本を読んだときの印象について聞かれた川勝は、自身が演じるベリィのセリフばかりで驚いたと言い、「もうやるしかない」という思いでアフレコに挑んだことを明かす。「ガジガジ」「ギラギラ」など、謎めいた擬音を発することが多いハック役の永瀬は、「なんじゃこりゃ」と面食らいながらも、段々と盛り上がりを見せる内容に役を演じる楽しさと喜びを見出していったと話した。入野は川勝と永瀬がまだ10代であることに触れ、2人が奮闘する姿を見ながら「自分が10代のときに台本を受け取って感じた、ワクワクやドキドキを追体験させてもらえた気がしました」と笑顔で語った。

「ユーレイデコ」の原案はアニメーション監督の湯浅政明と、佐藤の2人が担当。佐藤は湯浅の企画案をもとにブラッシュアップしていきながら、オリジナル作品として自分たちのやりたい“コアなところ”を大切にしたという。それを聞いた入野は「企画書をもらったときに、絶対やりたいと思った」と明かす。また佐藤からは、独自の設定となる「らぶ」や、「らぶ」を集めることで機能を増やすことができる「デコ（デコレーションカスタマイザー）」について、湯浅とのやりとりも交えた誕生秘話が飛び出した。

役を演じたときの感想について川勝は、「周りの目を気にしない好きなことをやってる女の子なので楽しかった」とコメント。またベリィの役そのままだと言われることを打ち明けると、全員が同意する。霜山監督も「オーディションのときからベリィだった」と川勝を称賛。ハックについて永瀬は「悩みながらもできることは全部やった」と言い切った。ユーレイ探偵団のリーダー・フィンを演じる入野は、「ビジュアルの端正さから、絶対人気が出るキャラクターだと思った」と断言し、笑いを誘う。佐藤も「入野さんが演じてくれたことで、謎めいた部分が増幅された」と太鼓判を押した。

豪華なアーティストが手がける音楽についての話題も。音楽はミト（クラムボン）がリアルな日常を、KOTARO SAITOがバーチャル空間を、Yebisu303がリアルな日常とバーチャル空間が融合した世界をそれぞれ担う。それぞれの世界の質感を音楽でも表現したかったという霜山監督は、「自分が望んだもの以上の仕上がり」と満足げな表情を見せる。またオープニング映像・エンディング映像についても話が及び、入野は「オリジナルアニメらしい遊びが効いている」と語った。

視聴者からのアンケート結果、質問コーナーを挟み、最後の挨拶へ。佐藤は「彼らの冒険は3話からが本番、最後まで楽しんでもらえたら」と言い、霜山監督もこの先さらに面白くなると続ける。入野は「大丈夫だよって言ってもらえるようなラストが待っているはず」と呼びかけ、永瀬は「より多くの人に観てもらいたい」、川勝は「頭をカラッポにしても楽しめる作品です」とそれぞれアピールし、上映会は締めくくられた。