「ククルス・ドアンの島」古谷徹がアムロを「より好きになった」、ファンの声に感無量

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劇場アニメ「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」の公開記念舞台挨拶が、本日6月5日に東京・丸の内ピカデリーで開催。アムロ・レイ役の古谷徹、ククルス・ドアン役の武内駿輔、カイ・シデン役の古川登志夫、セイラ・マス役の潘めぐみ、マルコス役の内田雄馬、カーラ役の廣原ふう、主題歌「Ubugoe」を歌った森口博子安彦良和監督が登壇した。

劇場アニメ「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」公開記念舞台挨拶の様子。左から安彦良和監督、廣原ふう、潘めぐみ、武内駿輔、古谷徹、古川登志夫、内田雄馬、森口博子。

劇場アニメ「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」公開記念舞台挨拶の様子。左から安彦良和監督、廣原ふう、潘めぐみ、武内駿輔、古谷徹、古川登志夫、内田雄馬、森口博子。

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古谷徹

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6月3日に封切られた「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」。ステージ上には同作を鑑賞したファンからの、熱いコメントを集めたパネルが展示された。古谷はコメントを眺めながら「うれしいですね。『いっぱい泣いた』『最高』なんて書いてあって。これは心が温かくなった。皆さんちゃんと受け止めてくださってうれしいですね。僕も泣きましたからね」としみじみ。武内も「古谷さんがおっしゃる通り、『心が温かくなった』というコメントがあって。この映画のメッセージが伝わったんだなと思います。あと『初めてのガンダム』と書いてくださった方がいて、僕も今までガンダムシリーズを観たことがなかった人にも楽しんでほしいと思っていたので、うれしいですね」と喜びを噛みしめた。

古谷徹

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公開初日に行われた舞台挨拶で目を潤ませていたとМCから言われた古谷は「恥ずかしいですね……。まさか涙が流れるとは思いもしなかったです。あの場に40~50代のガンダムファンの方がたくさんいらしたんですよ。挨拶するときに、この人たちずっと待っててくださったんだなと思ったら、感無量になっちゃって。忘れてください!(笑)」と照れたようにはぐらかす。続けて、今回演じた15歳のアムロの印象について古谷は「やっぱり15歳の純粋な少年で『僕が一番、うまくガンダムを使えるんだ!』という思いを持った強いエースパイロットじゃないですか。シャアみたいに女性を戦いに利用することもなく(笑)、優しい少年。(1979年に放送されたTVアニメ版から)43年経ってるんだけど、改めてキャラクターとしてアムロ・レイが好きだなと思えました。今回は素のアムロも丁寧に描いているので、より好きになっちゃうんですよね」とキャラクターの魅力を力説した。

武内駿輔

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ファンからはドアンへの応援の声も多く寄せられ、武内は「ありがたいです」と感謝。「ネタバレにならない程度に言うと、ドアンは強い人物ですけどそれでも限界があったりして。でも限界を感じたからと言って諦めることなく、目の前に起こっている現象を少しでもよくしたいっていう姿勢が少年アムロの心を柔らかくして、皆様の心に届いたのかなと思います。島の子供たちにとっては、父であり兄であり、友人といういろんな要素を持った人物。何回か観ているとドアンの核心に迫れると思うので、引き続き追っていただけたらうれしいです」とコメントした。

左から古谷徹、古川登志夫。

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「スクリーンでカイの声を聴けるだけで幸せ」「アムロとカイの声が変わらなくて感動した」というコメントに古川は「うれしいですね。正直、そこが一番不安だった」と思いを語る。また隣の古谷を見ながら「徹ちゃんとこのステージに立ってイベントに出ているシチュエーションが個人史としては感動的で、胸が詰まる思いです」とコメント。また古川は「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」への感想として「人類というのはどの時代でも人類同士で殺し合うという愚行に終止符が打てない。そこで犠牲になるのは名もなき小さい者たち。ガンダムシリーズは常にそこに切り込んでいて、メインテーマの1つになっている。本作ではそこをぎゅっと絞り込んでいて、名作になったと思います。そんな作品に出られて本当にうれしいですね」と述懐した。

潘めぐみ

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潘は「機動戦士ガンダム」などでララァを演じてきた母・潘恵子から借りたというスカーフと、セイラの服をイメージしたようなピンク色のスーツ姿で出席。「セイラだけではなくホワイトベースの皆さんに、おかえりなさいという気持ちで見ました」「TVアニメより温かみのあるホワイトベースだったと思う」という観客からの声に、潘は「こうして皆さんにおかえりなさいと言っていただけるのがありがたいです。ホワイトベースクルーのセイラとしては初めて参加させていただくので、ガンダムファンの皆さんにそう言っていただけるのは光栄なこと。またこうして長く長く愛してくださってる皆さんにとっても、本作が帰れる場所になってくれたらいいですね。初めてガンダムシリーズを観る方には、ようこそと言いたいです」とほほえんだ。

内田雄馬

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廣原ふう

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アムロと競い合う少年・マルコスを演じた内田は「アムロって、すごいパイロットっていう印象がある人が多いのではないかと思うんですが、マルコスが登場することによってアムロの少年としての表情がダイレクトに描かれているんだと思います。それと同時にドアンをはじめとする大人の大きさをマルコスを通すと感じました。本作で描かれるヒューマンドラマを楽しむうえで、マルコスの視点で観てみると面白いのかなと思います」とアピールする。「ククルス・ドアンの島」で映画での声優初挑戦となった廣原には、「初声優なのにとても上手。7人兄弟のお姉さんというのも納得の、カーラの優しさを感じました」と賞賛の声が。廣原は「しっかりとカーラの魅力や内に秘めた思いをちゃんと伝えられるか、今日までドキドキしていたんですが、光栄な言葉をいただいてありがとうございます。少しほっとしました」と安堵した様子だった。

森口博子

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これまで「機動戦士Zガンダム」「機動戦士ガンダムF91」など過去シリーズからたびたび主題歌を担当している森口は「『機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜』の主題歌を担当させていただいたときに40代だったんですが、ライブのМCで『50代になってもガンダムソング歌います!』と勝手に宣言させていただいて。安彦先生がそれを覚えていてくださってお声がけいただき本当に光栄です!」とオファー時を思い起こす。ファンからは作品の内容とともに主題歌を称賛するコメントも寄せられており、森口は「ありがとうございます! SNSも毎日エゴサしていまして、スクショして元気をもらっています!」と笑った。

安彦良和監督

安彦良和監督[拡大]

公開初日から今日までで観客動員約15万人、興行収入約3億円を記録していることについて、安彦監督は「数字はピンとこないですが、目標は『トップガン マーヴェリック』ですから。トム・クルーズを撃ち落としてやっと勝利かなと思います」とジョークを飛ばす。舞台挨拶前の上映にも参加していたという安彦監督は「作り手ですから、どうしても『これはNGだな』というところが目についてしまうんです。最後のほうの爆発なんかのエフェクトがどうしてもきつくなってしまって。僕も手伝っているんですが、そのシーンがだいたいヤバいんですよ。エフェクト監督に悪いことしたなと思います」と裏側を明かした。

左から古谷徹、古川登志夫。

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最後に古谷は「こうして皆さんの笑顔を見て、声を聞くととっても素晴らしい作品だったなと感じています。その主人公のアムロの声を演じさせてもらって、僕は本当に感無量でいます。世界中から注目されている作品ですが、さらにたくさんの方々に観てもらいたいと、心から思っています」と挨拶し、舞台挨拶を終えた。

なおコミックナタリーでは、「ククルス・ドアンの島」の特集記事を公開中。公式サイトにも応援の言葉を寄せた浦井のりひろ(男性ブランコ)、片桐仁、SUGIZO(LUNA SEA / X JAPAN)、世界(EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE)、ともしげ(モグライダー)によるコメント全文を紹介している。40年超の年月を経て生まれ変わったガンダムとドアンザクの激闘は、5人の目にどう映ったのか確認してほしい。

関連する特集・インタビュー

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劇場アニメ「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」

全国公開中

スタッフ

企画・製作:サンライズ
原作:矢立肇、富野由悠季
監督:安彦良和
副監督:イムガヒ
脚本:根元歳三
キャラクターデザイン:安彦良和、田村篤、ことぶきつかさ
メカニカルデザイン:大河原邦男、カトキハジメ、山根公利
総作画監督:田村篤
美術監督:金子雄司
色彩設計:安部なぎさ
撮影監督:葛山剛士、飯島亮
CGI演出:森田修平
CGI監督:安部保仁
編集:新居和弘
音響監督:藤野貞義
音楽:服部隆之
配給:松竹ODS事業室
製作:バンダイナムコフィルムワークス

キャスト

アムロ・レイ:古谷徹
ククルス・ドアン:武内駿輔
ブライト・ノア:成田剣
カイ・シデン:古川登志夫
セイラ・マス:潘めぐみ
ハヤト・コバヤシ:中西英樹
スレッガー・ロウ:池添朋文
ミライ・ヤシマ:新井里美
フラウ・ボゥ:福圓美里

エグバ・アトラー:宮内敦士
ウォルド・レン:上田耀司
ユン・サンホ:遊佐浩二
セルマ・リーベンス:伊藤静
ダナン・ラシカ:林勇

マルコス:内田雄馬
カーラ:廣原ふう

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(c)創通・サンライズ

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建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

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