「艦これ」新作アニメに艦娘キャストが期待、提督たちとの関係に藤田咲が「みんな家族」

TVアニメ「『艦これ』いつかあの海で」のステージイベントが、「AnimeJapan 2022」内で本日3月26日に開催。山城・扶桑役の藤田咲、時雨役のタニベユミ、最上役の洲崎綾らが登壇した。

「『艦これ』いつかあの海で」は実在した艦艇を擬人化した“艦娘”たちを育成・強化する育成型の同名シミュレーションゲームを原作とする物語。艦娘たちが謎の敵・深海棲艦らに立ち向かうさまを描き、2015年にはTVアニメ第1シリーズ、2016年には映画「劇場版 艦これ」が発表されている。本日「AnimeJapan 2022」内で、キービジュアルとメインスタッフが解禁に。11月に放送開始を予定していることも発表された。

司会から「艦娘と提督との関係性とは？」と問われると洲崎は「（サービス開始から）10年目を迎えると聞いてビックリしました。もう家族って言っていいなと思いました」と述べ、藤田も観客に向けて「あなたたち、みんな家族です」と語りかける。タニベも「もう生活の一部のような気がします」とコメント。藤田が「家にこもることも多かったけど、ずっと海にいた感じしかありません。そうよね、みんな？」と観客に問いかけると拍手が起きた。

ステージ上のスクリーンには本日解禁されたばかりのキービジュアルが映し出され、キャストたちはビジュアルについての感想を口にする。洲崎が「めちゃくちゃカッコいい！ 朝雲さんの髪型がいつもと違う。シリアスな感じ」と語ると、藤田も「鉢巻巻いているから決戦モードだね。山雲はいつもほわほわしているけど、険しい顔つきで。満潮が背中を向けている感じもカッコいいね」と同意。最上、山城と扶桑のビジュアルがクローズアップされると、キャスト陣がそれぞれのキャラクターのセリフを口にする場面も見られた。

ここで、アニメプロデューサー・笠原周造氏が参加。「『艦これ』いつかあの海で」の制作状況について笠原氏は「アニメ制作のほうは始まっておりまして、制作現場のENGIさん、原作のC2機関さん、弊社を含めたスタッフ一同で制作に挑んでおります」と説明する。藤田は「全力で挑んでくださっているのをひしひしと感じます。私たちも一生懸命がんばります！」と意気込んだ。笠原氏は「予算を含めて、本来12話のリソースをすべて8話に集中してクオリティを上げるという手法を採用しました。全8話という構成で、今秋11月から放送開始できればなと考えております」とコメント。収録が3話まで完了していることが明かされると、キャスト陣は「私たちも納得いくまで熱の入ったお芝居を心がけています」「描いていることが少しのニュアンスで変わってしまうので、皆さん、力を込めてやっています」と収録の様子を語った。

今作に登場する一部の艦娘として、満潮らのほか、阿武隈、那智、足柄、矢矧、大和などがラインナップされていることが発表されると、藤田は「この並びは胸熱です」とコメント。タニベは「このラインナップでなにかピンと来た提督さんも多いのでは？」と述べる。キャラクターデザインや美術設定も解禁され、山城と扶桑のデザインを見た藤田は「かわいい。（山城と扶桑は）姉妹艦ですが、2人の絆も感じられるような作品になっているといいなと思います」と期待を寄せた。時雨のデザインにタニベは「見慣れた制服で、かわいく描いていただいてありがとうございます」と感謝し、笠原氏が「能海さんが細かく三つ編みの部分も各カットで描いていただいているので、本編をお楽しみにお待ちください」とアピール。最上のデザインについて「カッコかわいい。それぞれの個性を活かしていてすごいなと思います」と話していた洲崎は、藤田から「綾ちゃんに似てるよね。ほんわか感がありながら芯の強さがあるところとか」と言われ、「本当ですか？ 似せていきます（笑）」と返していた。

雨の中のとある宿舎の美術設定画が披露されると、藤田が「雨が降ってますけど？」と水を向け、タニベが「雨はいつかやむさ」と時雨の名ゼリフを放つ。続いての宿舎の一部の部屋を描いた絵では、藤田が「ここ、みかんの部屋だよね？ 時雨がよく座っていたり、寝ていたり。ここで生活しているのかな？」と疑問の声を上げると、笠原氏は「そのあたりも気になりますよね。どの艦娘がどんなお話を展開していくのかは楽しみにしていただければ」と述べる。海原と空の背景が公開されると、タニベは「『艦これ』といえば海ですもんね」と述べ、藤田が「そして空よね。暁の水平線に勝利を刻まないといけないから！」とコメントした。

イベント終盤にはコンテンツアドバイザリーボードを担当する井上伸一郎氏が登場。井上氏は観客に向かって「これまでのPVに出てきた『1944』という文字が気になっている方もいらっしゃるかと思います。どのような物語が紡がれるのか、どんな世界が広がっていくのか、ご期待いただければと思います」と呼びかける。トークパートの終了後には、「『艦これ』いつかあの海で」第1話と第2話から抜粋された本編映像が、会場限定で上映された。

※「AnimeJapan」のイベントレポートなど関連記事はこちらから！