本日3月17日、マンガ大賞2011の結果が発表された。大賞に輝いたのはヤングアニマル(白泉社)にて連載中の
公式サイトでは羽海野の受賞記念イラストとコメントを掲載。羽海野は前作「ハチミツとクローバー」を描き終えた後、重圧を感じ「もう一度、何もかも一からやり直すくらいの覚悟が必要だと思い、この『3月のライオン』を描き始めました。」とこの作品に賭ける思いをつづっている。また「被災者の皆様へ」と添えられた、山形県出身のキャラクター・島田のイラストも寄稿した。
「マンガ大賞」の選考方法は2段階。「2010年1月1日から12月31日の間に単行本が発売された作品のうち、最大巻数が8巻までのマンガ作品」を対象に1次選考が行われ、最終選考作品をノミネート。選考委員全員がそのノミネート作品すべてを読んだ上で1位から3位までを選定し、ポイント制での集計を経てトップに輝いた作品を「マンガ大賞」として決定した。
なおマンガ大賞の結果発表は例年授賞式にて行われてきたが、東日本大震災の影響で今年度の授賞式は中止され、公式サイトでの発表となっている。
羽海野チカコメント
前作「ハチミツとクローバー」を描き終え、
新しい作品を描き始めようとした時
自分で、もうこの先は、
何をどんな風に描いても「ハチクロ」のようには喜んでは
もらえないのだろうなと思ってしまいすくんでしまいました。
たくさんたくさん考えたすえ、
「あの人ハチクロだけで終わっちゃったよね」と
言われない為には、ハチクロと同じカラーの作品を描くのではなく、
もう一度何もかも
一からやり直すくらいの覚悟が必要だと思い
この「3月のライオン」を描き始めました。
無我夢中で描き続け、
58話目迄辿り着いた所でこの賞をいただいたと知らせを受けました。
今はただただ嬉しくて胸がいっぱいです。
応援してくださった全ての皆様に手伝ってくれたアシスタントの皆に、
白泉社アニマル編集部の皆さん、担当の友田さん
ハチクロの頃から変わりなく見守って下さった読者の皆様書店員の皆様に
心よりの感謝をささげさせてください。
マンガ大賞2011最終結果
75pt 羽海野チカ「3月のライオン」
55pt
51pt
50pt 久住昌之原作、水沢悦子作画「花のズボラ飯」
47pt
42pt
41pt
38pt
36pt
35pt
35pt
27pt
21pt
※集計方法は投票された1位を3pt、2位を2pt、3位を1ptと換算。
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コミックナタリー @comic_natalie
「3月のライオン」マンガ大賞に輝く。被災者にイラストも http://natalie.mu/comic/news/46432