オリジナルアニメ「地球外少年少女」前編の完成披露試写会が、本日1月9日に東京・日本科学未来館で開催され、相模登矢役の
「地球外少年少女」では、AIの発達により、誰もが宇宙空間に行けるようになった2045年を舞台にした子供たちの物語が展開される。「電脳コイル」以来15年ぶりの監督作となった「地球外少年少女」について、磯監督は「これからスペースXのように商業宇宙が盛んになって、お昼のワイドショーなんかでも宇宙の話題が取り上げられるようになってくると思います。この作品は普段宇宙のことに興味がない人でも楽しんでいただけるように作りました。コンビニに行ったら面白いことが起こったぐらいの感覚で、宇宙の面白さを感じてもらえたらうれしいです」と願いを込めた。
藤原と和氣は、それぞれ自分たちが演じたキャラクターを紹介したあと、МCから磯監督の印象について質問を受ける。藤原は「1話の収録の際に出演者と集まって、監督から作品の概要を説明していただいたんですけど、監督の説明からとても熱意のある作品を作ろうとしているんだなと感じました」と述べ、和氣はこれまで収録時に監督ではなく音響監督と話すことが多いと前置きしつつ、「今回はオリジナル作品なので、わからない部分があったりしたんですが、磯監督が直接ブースに来てくださって熱心に教えてくださるんです」と収録を振り返った。
ここでゲストとして、社会学者・成田悠輔氏が参加。「電脳コイル」のファンと語る成田氏は「学生時代に『仮想世界研究会』という怪しげな集まりをしていたんですが、1度ゲストとして磯監督にお越しいただいたことがあるんです。15年ぶりにお会いしたことになるんですが、磯監督の見た目がまったく変わらない。僕は磯監督こそ宇宙人なんじゃないかという疑惑がふつふつと湧いています」と疑問を投げかけ、観客を笑わせた。
「地球外少年少女」の感想を問われると、成田氏は「人間の世界で宇宙っていうと、お金持ちや権力者の人たちが語るものというイメージがこびりついていると思うんです。それに対して『地球外少年少女』で描かれている宇宙のイメージはまったく違っていて、ごく普通の、等身大の少年少女たちを通じて、宇宙という空間では社会というものがどうなるのか?ということを具体的に描かれている。お金と権力を持たないと宇宙については語ってはいけないというイメージから、宇宙を僕たちの手元に取り戻そうという、“宇宙解放宣言”という雰囲気がありました」と述べた。
成田氏のコメントを受け、磯監督は「それこそ私が言いたかったことです! 今の宇宙ってお金持ちが行きたがる変な場所というイメージがあるのではと思っていて、例えば学校のクラスでも宇宙に行きたい人は今1人か2人かもしれない。それが10人、20人に増えていく時代が来て、その頃には普通の人が行ける普通の場所になっているんじゃないかなと。そういう思いでこの作品を作りました」とコメントした。
全6話構成の「地球外少年少女」は、1月28日より前編「地球外からの使者」、2月11日より後編「はじまり 物語」を、東京・新宿ピカデリーほかで上映。Netflixにて1月28日より全世界独占配信されることも決定している。
オリジナルアニメ「地球外少年少女」
2022年1月28日前編、2月11日後編、各2週限定劇場上映
上映劇場
新宿ピカデリー、MOVIX 亀有、立川シネマシティ、川崎チネチッタ、京成ローザ10、MOVIXさいたま、ミッドランドスクエアシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIXあまがさき、MOVIX京都
スタッフ
原作・脚本・監督:
キャラクターデザイン:吉田健一
メインアニメーター:井上俊之
美術監督:池田裕輔
色彩設計:田中美穂
音楽:石塚玲依
音響監督:清水洋史
制作:Production +h.
製作:地球外少年少女製作委員会
キャスト
相模登矢:
七瀬・Б・心葉:
筑波大洋:小野賢章
美笹美衣奈:赤崎千夏
種子島博士:小林由美子
那沙・ヒューストン:伊瀬茉莉也 ほか
※赤崎千夏の崎は立つ崎が正式表記。
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