映画「土竜の唄」1作目の公開は2014年。生田は「ファイナルにして最高傑作ができました。パート1のときはまさかシリーズ化するなんて夢にも思っていなくて。シリーズの歴史を感じさせるような深みのあるエネルギッシュな映画になりました」とアピールする。三池監督は「子供の頃からだらしない人間だから、始めることは始められるんだけど、ちゃんと終われたことがないんです。でも、この映画では見事に完結させることができた。『お父さん、お母さん、ちゃんとやれたよ!』って報告したいです」と言い、観客の笑いを誘った。
生田の“体当たりシーン”が恒例となっている「土竜の唄」。生田が「『土竜の唄』では裸のシーンが代名詞みたいになっていますが、ファイナルは期待を大きく上回るシーンが完成しました。シリーズの中でもっとも裸のシーンが長くて、冒頭20分ぐらいは衣装なしです(笑)」と期待を煽る。生田の裸について滝沢は「素敵でした。とても鍛えてらっしゃるのがわかりますし。でも私が演じる沙門は、玲二の裸にドキドキするような役ではない。何が合っても揺らいじゃダメと監督に言われていたんです」と明かした。
同シリーズで玲二の最大の敵を演じる鈴木は「名前が“レオ”ですからね。これはライオンをイメージしてほしいということなんだろうなと思って、ずっとYouTubeでライオンの動画を観ていました」と役作りについてコメント。烈雄の叫びには猫科特有のうめき声を参考にしているそうで、生田は「これ(うめき声)を、アクションシーンとかの前に気合を入れるためやるんですよ。こっちがやられるんじゃないかなってぐらい迫力ありましたからね」と証言する。このうめき声は、菜々緒扮する胡蜂とのキスシーンの前にも発していたそう。鈴木は「菜々緒さんが『食われた』とおっしゃっていました。ライオンってどうやってキスするんだろうと考えて“食いに”行ったので、ずっと口周りに僕の歯が当たっていたと思います」と振り返った。
生田とともにシリーズを支えてきた仲、菜々緒、堤。仲は「回想シーンと今の自分と見比べるのが恥ずかしくって! でもファイナルから観る方にとっては、回想シーンがいっぱいで丁寧な作りになっていると思います」と話し、今作でのチャレンジを聞かれ「裸にエプロンですね」と答える。生田が「世の男子諸君はそれだけでも見る価値あるよ」とアピールすると、三池監督は「なんの映画?って思われるだろうけど、ちゃんとした映画ですからね!(笑) ジーンとくるシーンもありますから」と弁明した。
堤はアクションシーンについて「僕、57歳なんですよ。8年前はそんなことなかったですけど、今回は目眩しました」とコメント。「いつも身体の準備をロクにせず本番に入るので、犬の散歩のときにサウナスーツを着て小走りしてみたんですよ。そしたら3日目にふくらはぎをやってしまって、散歩もできない状態になりました」と体力のなさを明かすと、生田から「堤真一からそんな話聞きたくないなー!」と言われてしまった。
終盤、生田について鈴木は「菊川玲二は斗真くんにしかできない。もう悔しかったです。こういうお芝居は絶対に自分はできないので、改めて尊敬の念を抱きます」と称賛。堤も「8年前はカメラが回ってないときも菊川玲二のテンション。でも大人になった今は、控えているときは冷静だけど本番でガクンと変わるのがすごい」と述べる。最後に生田は「『土竜の唄』は僕の人生を変えてくれた意味のある映画です。全身全霊をかけて挑みましたので、1人でも多くの方に観ていただいて、明日を生きるパワーを注入してもらえたら」と述べ、イベントは幕を閉じた。
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