「劇場版だかいち」フラメンコ舞う舞台挨拶、高橋広樹「小野友樹は最高のパートナー」

桜日梯子原作によるアニメ「劇場版 抱かれたい男1位に脅されています。～スペイン編～」の初日舞台挨拶が本日10月9日に東京・新宿バルト9で行われ、東谷准太役の小野友樹、西條高人役の高橋広樹、主題歌を歌うDEEP SQUADの宇原雄飛と比嘉涼樹が登壇した。

「抱かれたい男1位に脅されています。」は芸能界を舞台に人気俳優・西條高人と若手イケメン俳優・東谷准太の恋愛を描いたBL作品。原作でも人気の高い「スペイン編」では、准太との二人舞台「血の婚礼」に向けたフラメンコの練習中、准太との才能の差を実感した高人が、准太の故郷でもあるスペインへ向かうことから物語が展開される。小野と高橋は観客からの大きな拍手にフラメンコのポーズで応えながら登場。小野は「この日に辿り着いたことが何よりうれしいです」と公開初日を迎えられたことを喜び、高橋は「スタッフの皆さんがめちゃくちゃ愛情を注ぎ込んで作った映画なので、心ゆくまで堪能していただき、感じていただきたいです！」と今の気持ちを語った。

作品の見どころについてMCの柳原哲也（アメリカザリガニ）から聞かれると、高橋は作品の大きな見せ場である、高人がフラメンコを踊るシーンをセレクト。「映画を通して2人が築き上げていく関係が、このシーンで“ギュッ”となるというか。そこに向かっていく映画の盛り上がりを感じていただけたら」とアピールした。一方の小野は“背景”を挙げ、「スペインの街並みや雄大な自然、夜の街並みの色合いの変化もすごく見ていて楽しかった。1回で観切れない部分も多いと思うんです」と絶賛。高橋も「ライティングやピントの合わせ方にもこだわりがあって。最初に観るときは気にしなくてもいいんですが、余裕があったら観てほしいです」と同意した。

主題歌「変わりゆくもの変わらないもの」を歌うDEEP SQUADの宇原は、「歌詞も映画の内容に寄り添って作らせていただいたんですが、普通の恋愛よりも難しい恋愛なので、高人さんと准太さんの気持ちを一番に考えて、入り込めるように歌いました」と振り返る。比嘉は「マンガも全部読ませていただきました。2人のやりとりやセリフからインスパイアされた歌詞もあるので、やっぱり2人の関係性を理解したうえで歌うことで、言葉の表情も変わってくるんです」と語った。控室でこの曲を口ずさんでいたという小野と高橋は、「聞こえてました（笑）」と宇原に明かされ、「マジっすか！」「しまった！」と慌ててみせた。

後半では主題歌の曲名にちなんで、自分の「変わらないもの」をテーマに話す場面も。トップバッターの比嘉は「変わらずずっとコーラが大好きです」と即答する。宇原が「やっぱり“歌”ですかね。小さい頃からずっと歌っていましたし、EXILEさんや三代目さんに憧れて、この会社（LDH）に入りたいとずっと目指してました」と話すと、MCの柳原が「素晴らしいですね！」と感心した様子を見せる。すると高橋が「僕も芝居ですね。小さいころからずっと芝居が……」と切り出し、柳原は「そんなベタな乗っかり方ある！？」とツッコミを飛ばした。

そんなふうにふざけつつも高橋は、「でも、ホントですよ。10日間休みもらったとしても仕事したいし、仕事じゃなくても演技できる場所があるならそこに行きたい」と芝居への情熱を語る。そして「今回幸せだったのは、最高のパートナーである小野友樹と演技に没頭できたこと。悩ましい戦いではなくて、モロ出しで相手とぶつかっていける演技ができた。これからもそういうふうに、ちゃんと自分の真ん中のところで芝居に向かっていきたいです」と真摯な思いを述べた。小野が「僕にとって変わらないものは、そんな広樹さんです（笑）」と続けると、客席からは大きな拍手が贈られ、高橋も「ね、最高のパートナーでしょ」と自慢げに語った。

最後に高橋は「ここまで見てきた高橋広樹のことは一旦忘れていただいたら、映画にすんなりと入っていただけるんじゃないかと（笑）。『だかいち』はまだまだ続いていきますので、今後ともよろしくお願いいたします」と挨拶。小野は「スタッフさんの熱意をものすごく感じますし、広樹さんはじめキャストの皆さんとのコミュニケーションや空気感もすごく素敵で、そこを含めて“だかいちワールド”を感じ取っていただいているファンの皆さんの安心感もあって、すごく大切な作品です。さっき広樹さんが『最高のパートナー』と言ってくれたのが、僕すごくグッと来ていて。積み重ねてきた年月がなせることだし、ここに辿り着けたのはファンの皆さんやスタッフの皆さんのおかげです。ぜひ余すことなく楽しんでいただければと思います」と感謝を述べ、舞台挨拶を締めくくった。