劇場アニメ「
またイタリアで開催中の第78回ヴェネチア国際映画祭でオリゾンティ・コンペティション部門に選出された「犬王」がワールドプレミアを迎え、湯浅監督が登壇。上映後にはQ&Aに応じた。
湯浅監督は「今日はこの映画を観に来てくださってありがとうございます。このふたりのような若者がかつていたことを知ってもらうために作品を作りました」と挨拶。そして「当時は生まれたときに生まれた場所で、その人の運命が決まってしまう時代でした。その中で上に行くには武士として身を立てるか、芸術家になるかしかありませんでした。犬王はとても明るい性格で、まったく諦めずに自分の夢を実現しようとしているところに感銘を受けました。犬王も友魚も自分のやりたいことを実現させようとした。そんな姿を見ると、自分も周りに左右されず自分の生きたいように生きたいと、勇気づけられます」と話した。
続いて松本の原案から犬王の外見を作ったことについて語り、作中で使われたロック・オペラの制作過程についてもコメント。音楽を手がけた大友良英との作業について「現代的なロックをイメージしたのですが、それを琵琶の音を使ってやるというところで大友さんはとても苦労されたと思います。先に絵がほしいと言われ、ストーリーボードとムービーを用意して送りました。そして音楽が出来上がり、歌入れのときには(犬王役の)アヴちゃんに歌詞をまとめてもらい、(友魚役の)
さらに湯浅監督が犬王と友魚の友情について触れる一幕も。「誰かの理解者になってあげたい、誰か理解者がいた方がいい、そういう気持ちが込められています」「どうか犬王と友魚の名前を覚えて帰ってください」と言うと、客席からは満場の拍手が起こった。「犬王」は2022年初夏に全国公開される。
柄本佑(足利義満役)コメント
高校時代松本大洋先生の漫画には大変にハマっていました。まさか先生の画に自分の声を吹き込む日が来ようとは。
光栄でした。
津田健次郎(犬王の父役)コメント
能楽がアニメになる…しかも湯浅監督で!一体どんな作品になるのか?予想もつかない期待感のあるこの作品に参加出来る事がとても光栄です。アフレコの際に見た映像は、能楽がポップにエンターテイメントしてました。とても興味深い作品になっています。是非ご覧下さい!
「犬王」
2022年初夏全国公開
原作:
監督:
脚本:
キャラクター原案:
音楽:大友良英
総作画監督:亀田祥倫、中野悟史
キャラクター設計:伊東伸高
監督補佐:山代風我
作画監督:榎本柊斗、前場健次、松竹徳幸、向田隆、福島敦子、名倉靖博、針金屋英郎、増田敏彦、伊東伸高
美術監督:中村豪希
色彩設計:小針裕子
撮影監督:関谷能弘
編集:廣瀬清志
音響監督:木村絵理子
音響効果:中野勝博
録音:今泉武
音響制作:東北新社
歴史監修:佐多芳彦
能楽監修:宮本圭造
能楽実演監修:亀井広忠
琵琶監修:後藤幸浩
アニメーション制作:サイエンスSARU
配給:アニプレックス、アスミック・エース
キャスト
アヴちゃん(
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「犬王」に柄本佑・津田健次郎・松重豊、ヴェネチア国際映画祭で湯浅政明が作品語る(コメントあり)
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