劇場アニメ「
牛嶋監督はこだわったポイントについて「作品中の桜良の言葉にもあるように、二人は『反対の人間』という点は押さえながら作りました。桜良が“動”ならば、『僕』は“静”。桜良は無駄の多い動きを、反対に『僕』には効率的な最短の動きをアニメーターの皆様にはお願いしました」と説明。注目してほしいポイントについて「あえて気づきにくいところでいうと、『僕』と桜良の喋り方です。人と話すことが苦手な『僕』の話し方が終盤に向かって変わっていき、また桜良が本心から話すようになっていくにつれて声のトーンに変化が現れていきます」と話した。
2018年に公開された劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」は、住野よるの同名小説を原作とした作品。高校生の「僕」と膵臓の病気を抱える桜良の交流が描かれている。「僕」役は
牛嶋新一郎(監督・脚本)コメント
こだわったポイント
作品中の桜良の言葉にもあるように、二人は「反対の人間」という点は押さえながら作りました。桜良が“動”ならば、「僕」は“静”。桜良は無駄の多い動きを、反対に「僕」には効率的な最短の動きをアニメーターの皆様にはお願いしました。また、背景も「僕」の部屋や図書館などは男性的な四角く重たいイメージでまとめ、桜良の部屋や小物は曲線の多い女性的なシンボルを散りばめ、性格だけではなくビジュアル面でも“反対”の要素を描くよう心がけました。
注目してほしいシーン
第一にもちろん、「僕」の名前が隠されていることは注目してほしいです。ですが、あえて気づきにくいところでいうと、「僕」と桜良の喋り方です。人と話すことが苦手な「僕」の話し方が終盤に向かって変わっていき、また桜良が本心から話すようになっていくにつれて声のトーンに変化が現れていきます。気づくとより二人により愛着が湧いてラストでぐっと心が掴まれると思います。
アフレコでの印象的なエピソード
主題歌を歌ってくださったsumikaのみなさんが飛び入りでアフレコに参加してくださいました。初めてとは思えないナチュラルな演技でほぼ一発OK。緊張の連続だった現場が一息つくような楽しい時間でした。どのキャラクターの声か探してみてください。
視聴者へのメッセージ
原作の住野先生の愛情が詰まった作品を映像化させていただきました。
主役の「僕」だけじゃなく、恭子、ガム君、隆弘、お父さん、お母さん、その他みんなのそれぞれの歴史や人生を感じるような作品です。その中で桜良という女の子と関わり、人生が少し豊かになっていく、そんな作品だと思います。視聴者の皆様にも、本作を見終わったあとに、桜良から何かをもらったような気分になってもらえたら幸いです。
関連する特集・インタビュー
コミックナタリー @comic_natalie
本日の金ローで放送の「君の膵臓をたべたい」監督がこだわりポイントなどコメント(コメントあり)
https://t.co/jHTO0r1Qdv
#キミスイ https://t.co/xL7LKsYVRP