原作最後のエピソードとなる「人誅篇」を題材に、縁との戦いを描く「るろうに剣心 最終章 The Final」。6月4日には原作で剣心が過去を語る形で物語が進む「追憶篇」をベースに、十字傷の謎に迫る「
総製作費50億円、撮影期間7カ月、エキストラの数6000人、キャストとスタッフの数2200人という規模で制作された最終章。佐藤は撮影について「大友組はクランクイン初日から、これこれ!というスケールの大きさで我々を圧倒してくれるんです。そうすると自然とモチベーションが上がって、『やってやろう』と思える。その気にさせるのが上手いんですよね、監督は(笑)」と述べる。新田も「監督、本当に物壊してます。建物を壊してます」と、宮大工が丹精込めて作ったセットが演出によって倒されたことが明かされた。
「るろうに剣心」シリーズでは衣装についてもこだわっており、剣心の着物は袖で親指がどこまで隠れるかなども考えられているそう。武井は「薫の着物は、本来着物ではなく洋服に使うような分厚い生地だったんです。衣装部さんも汗だくになりながら着せてくださって、着てる側としても苦しくて……(笑)。でもそれぐらい、作品のために細部までこだわって衣装を作ってくださったってことだったと思います」と話す。
一方の新田は、ラストの殺陣のシーンでとある色の衣装が着たいとリクエストしたとのこと。新田がその色と理由を当てさせようとすると、佐藤は突然始まったクイズに「めっちゃ面白いじゃん!」と喜ぶ。衣装の色は白だと覚えていたものの、理由は当てられなかった佐藤。新田は「白は『The Beginning』で巴が着ている色なんですよね。縁は剣心と一騎討ちのために生きていたようなものなので、最後にその色をぶつけようと思ったんです」と正解を明かした。
ここからは第1作から映画「るろうに剣心」に出演しているキャスト陣が、佐藤の知られざる一面を話していくことに。青木は「撮影終わりによく焼肉に行ってたんですけど、ハラミを頼んだときに店員さんが『切らしてまして……』って言ったときの顔! さっきまであんなにいい面構えしてたのに、ダッラーってとろけてました(笑)」と暴露する。蒼井は「私が誕生日だったので、香川(照之)さんとかと撮影終わりにごはんでも行こうってなって、佐藤さんが予約をとってくれたんです。『個室ありますか?』とか聞いてくれてたんですけど、なんか会話がうまくいってなくて。その後タクシーでその店に向かったら、実はサイトに載ってた住所と電話が間違ってて。たどり着いたのは寺で、佐藤さんが一生懸命予約していたのはご祈祷だったんです(笑)」と微笑ましいエピソードを披露した。
江口が佐藤のエピソードを話す番になると、佐藤が「僕、逆にありますよ。斎藤一、スクリーンでめちゃくちゃカッコいいじゃないですか。でも江口さんが一番カッコいいのは待ち時間に座ってるときなんです」と言い、大股開きで椅子に座り、刀を地面に突き立てている姿を再現しようとしてみせる。それに同意していた新田は、佐藤について「僕とそんなに歳変わらないのに、殺陣のときには『おじいちゃんだからもうダメだ』とか言ってました」と暴露。佐藤が「まっけんは、僕がパート1に出演していたときの年齢なんですよ。だから歳が変わらなくはないよ(笑)。常に動けるようにアップしていて、まっけんが羨ましかった」と言うと、新田は「でも僕との殺陣のシーン、すべてを乗り越えてきた健さんがすごいなと思いました」と改めて尊敬の気持ちを伝えた。
またイベントでは、志々雄役の藤原竜也からビデオメッセージも到着。佐藤は「藤原さんとのシーンは忘れられないですね。そんな藤原さんから今日という日を祝ってもらえたことうれしいです」と喜ぶ。最後に佐藤は観客に「本日はありがとうございました。ぜひこの後、存分に映画のほうを楽しんでいってくれたらうれしいなと思っております。最近、ここ1年、2年ぐらいでよく思うのは、人っていうのは日々の暮らしに光が見出せないと生きていけない生き物なんだなと。この映画が皆さんの光になってくれれば幸いです」と言葉を送った。
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