国際アニメーション映画祭「東京アニメアワードフェスティバル2021(TAAF2021)」の授賞式が、本日3月15日に東京・としま区民センターで開催された。
「TAAF2021」の授賞式では、まずアニメーション産業・文化の発展に大きく寄与した人物を顕彰する「アニメ功労部門」の受賞者と代理人が登壇。アニメージュ(徳間書店)の編集長として数々の特集記事を企画し、スタジオジブリ全作品をプロデュースしてきた
また「機動戦士ガンダム」の生みの親である
続いて、1年間に日本国内で上映・放映・配信された商業作品の中で、ファンやアニメーション業界に携わる人々が各賞を選ぶ「アニメ オブ ザ イヤー部門」の発表に。作品賞の劇場映画部門を受賞した「
個人賞の原作・脚本部門を受賞したのは、「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の脚本を手がけた吉田玲子。壇上に上がった吉田は「劇場映画部門と併せて選んでいただき、大変感謝しています。(『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は)2度の公開延期を経て、上映された作品でした。多くのスタッフも、この受賞を喜んでいると思います。劇場に足を運んでくださった観客の皆様にも、感謝の気持ちを伝えたいです」と喜びを語った。
同じく監督・演出部門を受賞した「鬼滅の刃」の
最後に主催者を代表し、「東京アニメアワードフェスティバル2021」実行委員会副実行委員長のボンズ・南雅彦からの挨拶が行われた。南氏は「コロナが完全に収束していない中、4日間無事に開催できたことをうれしく思います。私たちは『巨人の肩の上に立つ』という言葉のように、先人たちが積み上げた成果から、新しいアニメーションを日々作り上げているわけですが、『TAAF』で世界中の作品に出会い、その多様な映像表現に刺激をもらうことで、さらに新しい世界が広がっていく。今年開催できたことで、改めて『TAAF』はいいフェスだなと実感しました」と締めくくり、閉幕された。
「東京アニメアワードフェスティバル2021」受賞結果
アニメ功労部門
小山高生(脚本家)
才田俊次(アニメーター)
瀬山武司(編集)
伊集加代(スタジオシンガー)
アニメ オブ ザ イヤー部門
作品賞
テレビ部門:「
劇場映画部門:「
個人賞
原作・脚本部門:吉田玲子
監督・演出部門:
アニメーター部門:松島晃
美術・色彩・映像部門:渡邊美希子
音響・パフォーマンス部門:
アニメファン賞
「アイドリッシュセブン Second BEAT!」
コンペティション部門
長編アニメーション
グランプリ、東京都知事賞:「ジョセップ」
優秀賞:「ナウエルと魔法の本」
短編アニメーション
グランプリ、東京都知事賞:「棺」
優秀賞:「ショームの大冒険」
豊島区長賞:「ランマニア」
学生賞:「The Balloon Catcher」
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