同書では美術的視点から「まるみ」「顔・表情」「構図」「ひみつ道具」など7つのテーマを設け、厳選した「ドラえもん」のコマの直筆原画を拡大して掲載。微妙なペンタッチや墨の濃淡、丁寧にホワイトで修正された跡、かすかに残る鉛筆の線など細やかな筆致が、一般的な印刷物の2倍にあたる高解像度での撮影により再現される。“マンガを読む”のではなく“絵を鑑賞”する、新たな「ドラえもん」体験ができる1冊だ。
本は金箔と透明箔加工を施したケースに収納。カラーとモノクロ合わせて130点以上の原画が掲載され、拡大される原画は美術ライターの橋本麻里を中心にセレクトされた。また橋本は日本美術の視点から「ドラえもん」に迫る特別コラム7編を執筆。
加えて3月13日から4月18日までの期間、東京・渋谷PARCO8階のギャラリースペース・ほぼ日曜日では「ドラえもん1コマ拡大鑑賞展」を開催予定。会場では同書よりもさらに拡大したコマを額装して展示するため、美術館のように「ドラえもん」のコマを鑑賞することができる。
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ティグレ @Masked_Tigre
「ドラえもん」本格美術画集で藤子・F・不二雄の筆致堪能、130点以上の原画に付録も https://t.co/1EX0pYDPd6