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2016年公開の「ずっと前から好きでした。~告白実行委員会~」での初登場時からLIP×LIPに声をあててきた内山と島崎だが、勇次郎役、愛蔵役として人前に立つのはこれが初めてのこと。島崎は「初めて愛蔵役として皆さんの前に立ててうれしはずかしです」とはにかんだ笑顔を見せた。内山は「最初はプロデューサーから『歌ってくれたら大丈夫』って言われて引き受けた仕事なので、セリフをしゃべる想定でキャラを作っていなかったんです。生みの苦しみを味わいながらアフレコをしました」と苦労を明かす。また映画を観ての感想を聞かれると「事務所の面々があんなに濃いキャラクターだとは。あすかなのマネージャー(前田)が櫻井(孝宏)さんで、闇堕ちするんじゃないかって(笑)」と話すと、福山も「裏で策謀を張り巡らせそうだよね(笑)」と続き、観客からも同意の拍手が起こった。
島崎は「僕も意外とアイドル(役)に縁がなくて、ほぼやったことがないんですよ。(内山と)お互いに縁がないのが面白かった」と振り返る。そして「LIP×LIPはキラキラもしつつ、『夢ファンファーレ』が特にそうですが、どこか背中を押すような、みんなにも輝きを届けていこうという曲が多くて、そこが大好きだなって。今回、彼らにもこういう事情があったから、みんなにも『この世界の楽しみ方はこうだよ』ってことを伝えたいんだなと感じて、感慨深かったです」と思い入れを語った。
映画のアニメパートでは、愛蔵と勇次郎の複雑な家庭環境や、出会った当初の反発しあう2人の様子も描かれている。そんな中での好きなシーンを尋ねられると、島崎は勇次郎の前髪に着目し、「勇次郎は真面目だから、きっとアイドルのオーディションを受けるにあたって髪形を研究して、『これが受かる』と思って自分で前髪を切ったんでしょ。かわいいよね」とニコニコしながら話す。また2人がおにぎりを取り合うシーンも挙がり、島崎が「意外とアドリブが長くて、裏でずっとおにぎり関係でケンカしてる」と明かすと、内山は「けっこう手間かかってるけど、あんまり聞こえないんですよ」と残念な様子。映画館で鑑賞する際はぜひ耳をすませてみよう。
一方、LIP×LIPの先輩にあたる高校生4人組ダンスボーカルユニット・Full Throttle4に声をあてる福山と柿原。IVはマネージャー兼DJを務める裏リーダー、パフォーマーのMEGUはムードメーカーという役どころだ。Full Throttle4のメンバーのうち、アフレコはMEGU役の柿原が一番最後だったという。柿原は「みんな自由に、一番カッコいいところで演じていたから、僕が結局バランスを取って……」と漏らす。福山が「収録で柿原とすれ違うときに、僕らは笑顔で『あとは任せた!』って(笑)」と続けると、柿原は「ほんとひどい!(笑)」と嘆いてみせた。
後半ではLIP×LIPとあすかなのバーチャルライブが繰り広げられるが、島崎は「MCや歌は録ってるんですが、もう俺らではないよね」と内山と顔を見合わせる。作中でLIP×LIPがタイアップを獲るシーンに触れ、「実際に現実世界でもLIP×LIPがタイアップを獲ったりしているのを見ると、『またタイアップ獲ったんだ、すごーい!』みたいな気持ち。不思議な感覚ですね」と、LIP×LIPとの特別な距離感を語った。内山は会場の広さが気になったと言い、「あそこまでたどり着くのにどんなキャリアを重ねていったんだろうとか、アニメパートからライブパートまでのストーリーも気になる作り」と感想を述べた。
福山は「バーチャルライブのことは聞かされてなかったので、いきなりライブが始まってインパクトがありましたね。今こういう形でライブができるんだっていうのが、僕的にはちょっとしたカルチャーショックでした」と語る。すると柿原も「僕もカルチャーショックでした」と切り出し、「何にかというと、僕もちょっとお歌をやらせていただいてるんですが、ステージに立つ前のLIP×LIPの『ちょっと行ってくるわ』みたいな表情! そんな感情でステージに上がれないよ! 何年目? 大物すぎる!」と驚いてみせた。
最後に内山は「音楽から始まったユニットですが、ちょこちょこと彼らのエピソードが垣間見える動画や絵を積み重ねて、映画まで辿り着きました。今回はエピソード0的な立ち位置なので、まだまだ描けるエピソードはありそうだなって気がしています。今後も面白いコンテンツが生まれてくるのを楽しみにしています」と挨拶。島崎は「自分たちがどうこうっていうより、LIP×LIP大きくなったな、これからも大きくなるんだなって本当に感慨深いです。今までの思い出が蘇ってきて、『自分たちがやってきたな』じゃなくて、『俺これ見てきたわ、LIP×LIPの4年間の軌跡見てきたわ』って思わされる作品でした。僕らも全力を尽くしますし、これからもLIP×LIPをどんどん盛り上げていってくれたら」と舞台挨拶を締めくくった。
なおコミックナタリーでは映画「HoneyWorks 10th Anniversary “LIP×LIP FILM×LIVE”」の公開を記念し、HoneyWorksの3人にインタビューを実施。映画の誕生秘話や勇次郎と愛蔵への思い、そして10周年を迎えたハニワのこれまでとこれからについて、たっぷりと語ってもらっている。関連する特集・インタビュー
映画「HoneyWorks 10th Anniversary “LIP×LIP FILM×LIVE”」
2020年12月25日(金)ロードショー
スタッフ
原作・音楽:
監督:
脚本:成田良美
キャラクターデザイン:大島美和
音楽:日向萌
制作:CLAP
配給:東映
キャスト
LIP×LIP
あすかな
海堂飛鳥:
苺谷星空:
Full Throttle4
IV:
YUI:斉藤壮馬
RIO:内田雄馬
MEGU:
DAI:増田俊樹
田村レイ:沢城みゆき
内田茉優:茅野愛衣
柴崎健:江口拓也
柴崎裕子:堀江由衣
染谷玉五郎:平田広明
染谷多恵:桑島法子
染谷光一郎:土岐隼一
成海聖奈:雨宮天
成海萌奈:夏川椎菜
前田睦:櫻井孝宏
※島崎信長の崎はたつさきが正式表記。
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肉 @sally_ism
"「あすかなのマネージャー(前田)が櫻井(孝宏)さんで、闇堕ちするんじゃないかって(笑)」と話すと、福山も「裏で策謀を張り巡らせそうだよね(笑)」と続き、観客からも同意の拍手が起こった。"
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