ゆうきまさみ展が開幕!40年の歩みに自ら感心、「あと2本の連載を」と意欲も尽きず

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ゆうきまさみの画業40周年を記念した企画展が、本日12月24日から2021年1月11日まで東京・東京ドームシティ内Gallery AaMoで開催。コミックナタリーでは同展の模様をレポートする。

「光画部部室」

「光画部部室」

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ゆうきまさみからのメッセージ。

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まず会場に入ると、ゆうきが40周年企画のために描き下ろしたキービジュアルの巨大パネルがお出迎え。ゆうきから来場者に向け、「今回こんな大きな会場での記念展を開催できたのも、ひとえに皆様のおかげと感謝するばかりです。とはいえ道半ば。自分は果たして『ちゃんと漫画家になったのであろうか?』という疑問を抱きながら、明日も明後日も原稿を描き続けます。願わくばこの記念展を『ゆうきまさみの一里塚』と思って楽しんでいただけますことを」というメッセージも公開された。

「画業40周年記念企画 ゆうきまさみ展」の様子。

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一歩進むと、ゆうき作品のキャラクターが描かれたパネルが年代順に登場。「究極超人あ~る」には「働くことは尊いですよ。」、「機動警察パトレイバー」には「みんなで幸せになろうよ。」など、作中の印象的なセリフも添えられている。その奥では、ゆうきのアトリエを写真で公開。紙類が山積みされた机やぎっしり詰まった本棚、「ここに物を置くと呪われます」とユニークな注意書きが貼られたプリンタなど、制作環境からゆうきの人間性を垣間見ることができる。また賞状やトロフィー、実際に使用していた画材の現物も持ち込まれた。

ゆうきまさみが実際に使用していた画材。

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ゆうきまさみの制作ノート。

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制作ノートからは、ネームや設定資料、ラフスケッチも披露。パネルに加え、制作ノートの実物も展示されている。また執筆のための資料写真が並ぶ一角も。「究極超人あ~る」の第1話に登場した静岡県・石廊崎の灯台など、原稿と写真を見比べることができる。

「ざ・ライバル」の原稿。

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「究極超人あ~る」の原画展示コーナーより。

「究極超人あ~る」の原画展示コーナーより。[拡大]

原画展示のコーナーでは、月刊OUT1980年4月号(みのり書房)に掲載されたゆうきの商業誌デビュー作「ざ・ライバル」の原稿が最初に登場。以降は「究極超人あ~る」「機動警察パトレイバー」「鉄腕バーディー」「新九郎、奔る!」などの原画が、カラー・モノクロ問わず多数展示された。

「光画部部室」の暗室。

「光画部部室」の暗室。[拡大]

終盤には、クラウドファンディングにより制作が実現した「究極超人あ~る」の「R・田中一郎の等身大フィギュア」と「光画部部室」が。ちゃぶ台に置かれた炊飯器や、暗室までも丁寧に再現されている。その奥には「機動警察パトレイバー」に登場するイングラムの巨大フィギュアも展示された。

物販では本日発売されたゆうきの初画集「ゆうきまさみ画集 to be continued.」をはじめ、ブランケットやマスク、トートバッグなどを販売。「究極超人あ~る」のキャラクターたちが通う春風高校をモチーフにしたノートから、R・田中一郎たちがデザインされた華やかなアロハシャツまでラインナップされた。

ゆうきまさみ

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内覧会の後には、会場に訪れていたゆうきがインタビューに応じた。ゆうきは企画展について「まとめて見ると、我ながらよく描いたもんだなあ」と率直な感想を述べる。また40年描き続けてきた原動力について尋ねると「失業の恐怖かもしれない」と笑いながら答え、「僕、病気をしないんです。食事もコンビニのお弁当ですし、生活リズムも不規則ですし、タバコもバカバカ吸うんですけどね。続けてこられたのには、そういう体質のおかげもあると思います」と話す。

また企画展の挨拶でしきりに周りへの感謝を伝えていたことに記者が触れると、ゆうきは「読者の人はもちろん、友人知人たちが僕のマンガ家としての波を作ってくれたんです。僕は自分で何もしない人間ですからね。デビューのきっかけになった月刊OUTも、友達が持ってきてくれた話で。僕はそのときまでマンガ家になるという夢は持ってませんでしたから。その後、知り合いのツテで新谷かおる先生のアシスタントに入って、マンガで食っていくのも面白そうだなという気持ちが湧いて、マンガを描き続けることになったんです。ですから僕は運がいいというか、運だけだよっていつも言っています」と謙遜してみせた。

さらにゆうきは「究極超人あ~る」の存在について「この世界でやっていく足掛かりになりましたから、(R・田中一郎は)孝行息子って言ってます」とコメント。同作の新作がコンスタントに発表されていることについて「どうしてもメインで描いてる作品が最近はシリアスめなので、たまにこういうのを描かないとやってられねえよって(笑)」とこぼす。また来場者へのメッセージでまだまだ描き続けると宣言していたゆうきは、今後について「単行本が数巻出るような連載作品をあと2本やると、全部で10本になるので、それを目指そうかなと思っていますね」と野望を語った。

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「画業40周年記念企画 ゆうきまさみ展」

期間:2020年12月24日(木)~2021年1月11日(月・祝)※12月24日は先行鑑賞会を開催。1月1日のみ休館。
時間:平日12:00~19:00、土日祝日11:00~18:00 ※最終入場は閉館30分前まで。
会場:東京都 東京ドームシティ Gallery AaMo

料金

前売券

一般:税込1800円 ※12月24日23:59まで販売。

当日券

一般:税込2000円
中・高校生:税込1000円
小学生:税込500円
グッズ付入場券:税込4000円

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(c)ゆうきまさみ/小学館 (c)HEADGEAR

読者の反応

早瀬将吾 @hayashou

【9連休】m9(;゜Д゜)つ<今ここ。数日前に前売り券買った。てなわけで見学してきますね♡ 【イベントレポート】ゆうきまさみ展が開幕!40年の歩みに自ら感心、「あと2本の連載を」と意欲も尽きず(写真87枚) https://t.co/0qcIWlVkiV

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