アニメ映画「
11月27日に公開される「君は彼方」は、池袋を舞台に描かれる青春ファンタジー。ジャパンプレミアには主人公・宮益澪役の
アニメに声をあてるのは初めてだった瀬戸。アフレコを振り返り「瀬名監督のおかげですごく楽しかったですし、またやりたいと思いました」と今後への意欲を見せる。松本と瀬戸がお互いの印象について聞かれると、松本は「お話してみると天然さんなのか、抜けたところがあったりして。人見知りなんですが最初から楽しくできました」と瀬戸に伝え、瀬戸は「大人っぽくてクールな方かと思ってたら、不思議な、掴めない方だと思いました」と返していた。
夏木は「またおばあちゃん(役)をやらせていただきます。最後まで観ていただけると、『なるほどな』って思えるおばあちゃんです。今日は私の地元・池袋で皆さんとお会いできてハッピーです」と挨拶。木本は「声優という仕事もほぼ初体験で、瀬名監督からは『木本さんとわからないようにしてください』と言われて、一生懸命(自分を)出さないように演じさせていただきました」と役柄について触れた。また作品のテーマにちなみ「今、誰に、どんな思いを伝えたいか」について聞かれると、10代の息子を持つ土屋は「未来に向かっていく中で、夢がないとか先が見えないという子たちが多いと思うんだけど、絶対にそんなことはない。一瞬の時間ってこんなに切ないもので、大事にしなきゃいけないものなんだって、この映画を観て感じてもらえたら」とコメントした。
「君は彼方」の主人公・澪は、「どうせ無理だろう」が口癖の諦めやすい性格。「そんな彼女のように10代・20代で壁にぶつかったとき、どのように乗り越えたのか?」という質問が司会者からキャストに投げかけられる一幕も。すると竹中は突然「僕は遠い昔すぎて、どんな自分だったか全然記憶にないっていうかあー」と女子のような口振りで話し始めて笑いを誘いつつ、「『夢を必ず叶えるんだ』って諦めない気持ちを大事にしていると、大丈夫な気がするねえ」と今度はおじいさんのような声で続けた。また大谷が「自分の中で心に刻んでいる、『1日1mmでも前に進めば、1年で36.5cm進める』という言葉があって。へこむこともあるかもしれないけど、昨日の自分に負けないように、1mmだけ前に進もうって思ってくれたら」と若い世代へアドバイスをすると、瀬戸は大谷の言葉を「大谷さんの言った通り、1mmずつでも進みたいなって、それを実践したいって思いました」と受け止める。一方、木本は「嫌なことはやらんでいいのに、と思うんです。僕、生まれてこの方一度も反省したことがないんですね。反省してる演技だけ磨いてほしいです」ときっぱりと言ってのけた。
さらにゲストとして、映画の舞台である豊島区より高野之夫区長が登壇。「聖地認定トキワ荘クリスタルオブジェ」の贈呈が行われる。キャストを代表して受け取った松本は「ラッピング電車など池袋全体で作品を盛り上げてくださり、うれしいです。これからもお願いします」と喜んだ。最後に瀬名監督は「この映画は、“思い”の映画です。派手なCGやアクションがあるわけではありません。ですが豊島区に住んでいる普通の女の子が、人生を変えようと自分自身に全力で向き合う映画です。ぜひ劇場でご覧ください」と力強くアピール。瀬戸は「このご時世だからこそ観てほしいアニメーション映画になっています。大切な人がいる方、これから作ろうとする方が観たときに、何かを感じとっていただけると思います」とメッセージを贈り、松本は「ダメな人間なんだと思ってしまうことはどんな人の中にもありますが、そんな澪が自分の中にある芯の部分に気付き始める姿を通して、私自身も大切なものを改めて考えることができました。いろんな人に届けばうれしいです」と挨拶し、イベントに幕を下ろした。
映画「君は彼方」
2020年11月27日(金)TOHOシネマズ池袋ほか全国ロードショー
出演:
監督・脚本・原作:瀬名快伸
制作:デジタルネットワークアニメーション
企画:CUCURI
配給:ラビットハウス、エレファントハウス
ネギ殿さん@艦これタウイ提督 @Tono_qmatter
【イベントレポート】「君は彼方」壁ぶち当たった人に向け、大谷育江「1日1mm進めば、1年で36.5cm進める」 https://t.co/ACj6iFEl8g