アニメ映画「
12月25日の封切りに先がけ、「第33回東京国際映画祭」の特別招待作品として、この日初めてお披露目される「ジョゼと虎と魚たち」。上映を控えて中川は「ドキドキしています」と胸中を伝え、タムラ監督は「お目にかかれるまで足かけ4年くらいかかりました。それだけに、この日を迎えられることをうれしく思っています」と感慨を滲ませた。
自身と同い年の恒夫を演じるにあたり、中川は「素の自分に近い、わりとニュートラルなトーンでお芝居させていただきました」と語る。ただ監督からはかなり細かくディレクションが飛んだそうで、「前のテイクと何が違うのかわからなくなりながらも(笑)、絶妙なお芝居をしました。思い返すと自分も、そういう気難しいアニメーション監督の役をやったことがありまして……(笑)」と振り返った。タムラ監督も「アニメーションの監督役を演じるって、なかなかないと思うんですよ(笑)。アニメーションってものすごい人数と時間がかかって作られるものなんですが、中川くんがそれをわかったうえで声を吹き込んでくれたので、すごく幸せなことだと思っています」と、改めて中川への感謝を伝えた。
清原果耶が演じるヒロイン・ジョゼについて聞かれると、中川は「とにかく清原さんの演じたジョゼが、本当にかわいいんですよ!」と笑顔を見せる。「ジョゼは世界をすごくカラフルに、普通見えないような視点からとらえる女の子なので、ジョゼの想像する世界を描いたシーンがすごくきれいなんです。ぜひ大きなスクリーンで観てほしいです」とアピールした。
映画の見どころについて、タムラ監督は「2人の距離感がコロコロ変わっていくので、絵や背景や音楽や色彩といったあらゆる手段を使って、2人の距離感を表現しました。前半と後半の違いを観ていただけたら」とこだわりを明かす。そして「僕のような監督や、アニメーターだけでなく、いろんな部署の方が携わって作られています。その重みを感じてほしいわけではなく、観るときは気軽に観てほしいんですが、エンドロールが流れるときにはそのことを少し思い出してもらえると非常にうれしいです」と観客に呼びかけた。
アニメ映画「ジョゼと虎と魚たち」
2020年12月25日(金)ロードショー
スタッフ
原作:田辺聖子「
監督:
脚本:桑村さや香
キャラクター原案:絵本奈央
キャラクターデザイン・総作画監督:飯塚晴子
コンセプトデザイン:loundraw(FLAT STUDIO)
劇中画:松田奈那子
プロダクションデザイン:平澤晃弘、片貝文洋、中村章子
画面設計:川元利浩
美術監督:金子雄司
色彩設計:梅崎ひろこ
撮影監督:神林剛
3DCG監督:三宅拓馬
編集:坂本久美子
音楽:Evan Call
音響監督:若林和弘
音響製作:ソニルード
アニメーション制作:ボンズ
配給:松竹 / KADOKAWA
製作:『ジョゼと虎と魚たち』製作委員会
キャスト
鈴川恒夫:
ジョゼ:清原果耶
二ノ宮舞:宮本侑芽
松浦隼人:興津和幸
岸本花菜:Lynn
山村チヅ:松寺千恵美
西田店長:盛山晋太郎
駅員:リリー
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KADOKAWA文芸編集部 @kadokawashoseki
映画『#ジョゼと虎と魚たち』(#田辺聖子/原作 角川文庫)
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