98年作「ミュウツーの逆襲」TIFFに登場、松本梨香「寂しくなったらポケモンを観て」

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「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」の舞台挨拶付き上映が本日11月1日に東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、監督の湯山邦彦、サトシ役の松本梨香、エグゼクティブプロデューサーの久保雅一が登壇した。

「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」舞台挨拶にて。左から湯山邦彦監督、サトシ役の松本梨香、エグゼクティブプロデューサーの久保雅一。

「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」舞台挨拶にて。左から湯山邦彦監督、サトシ役の松本梨香、エグゼクティブプロデューサーの久保雅一。

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左から湯山邦彦監督、サトシ役の松本梨香、エグゼクティブプロデューサーの久保雅一。

左から湯山邦彦監督、サトシ役の松本梨香、エグゼクティブプロデューサーの久保雅一。[拡大]

これは10月31日から11月9日にかけて開催中の「第33回東京国際映画祭」で、ジャパニーズ・アニメーション部門のプログラムとして行われたもの。「ミュウツーの逆襲」は1998年に「劇場版ポケットモンスター」の第1作として公開された、「ポケモン」の歴史に残る作品だ。湯山監督は「こんなに大勢の方に大きなスクリーンで観ていただけることを、本当にうれしく思います」と感謝を述べ、松本がサトシの決めセリフ「ゲットだぜ!」を織り交ぜて挨拶すると、客席からは自然と拍手が起きた。

松本梨香

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ジャパニーズ・アニメーション部門のプログラミングアドバイザーを務める藤津亮太の司会でトークは進行。映画化が決まった当時を、松本は「スタジオのキャストみんなで『イエー!』って喜んだのを覚えています」と振り返る。当時行われた記者会見でも大勢の記者が集まったと話し、「『みんな期待してくれてるんだ』ってワクワクしてました」と語る松本に、藤津が「プレッシャーはなかったんですか?」と尋ねるも、「なかったです。スタッフの方もキャストの方も素敵な方がいっぱいいて、みんな『いいもの作るぞ』って、見ているところが一緒だった気がします。だからワクワクでした」と笑顔で答えた。

一方で、「僕らはプレッシャーを感じていましたね(笑)。『外せない』という思いがすごくありました」と久保プロデューサー。湯山監督も「プレッシャーを感じる余裕すらなかったかも(笑)」と苦笑する。TVアニメがスタートした1997年4月には既に映画の構想を抱いていたという久保は、「長い間愛されるキャラクターを育てたい、そのためには映画がどうしても必要だと思いました」と当時の意気込みを振り返った。

湯山邦彦監督

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湯山監督曰く「ミュウツーをどうすれば一番魅力的に描けるか」からスタートした映画である「ミュウツーの逆襲」。ミュウツーの生い立ちゆえ、映画では「命とは何か」「ポケモンと人間の関係とは何か」といった難しいテーマが扱われている。それについて湯山監督は「脚本の首藤(剛志)さんが、『自分はいったいなんなのか』『宇宙はどこまで広いんだろう』といったことは、子供が抱える素直な疑問なんだよ、と言っていたのをよく覚えています」と、決して子供にとって難しいテーマとは捉えていなかったと明かした。

そして現在、放送開始から23年を迎えたアニメ「ポケットモンスター」。続けていくうえで気を付けていることを尋ねられた松本は「毎週サトシとして収録していますけど、いつも『今日が初めてだ』って気持ちでスタジオに入っています」と語る。「ポケモン」が愛され続ける理由について聞かれると、湯山監督は「自分が小学生の頃、野原で虫を獲ったりカエルを捕まえたりしていたので、『ポケモン』をやったとき懐かしいものがあったんです。子供にとっての原点みたいなものが込められてるんじゃないかな」と話し、久保も「一番最初にゲームに出会ったとき、子供の好きなものが全部詰まってるという印象でした。小さい頃体験した要素がすべて『ポケモン』の中で再現できる、それが冒険につながっているのが魅力」と述べた。

エグゼクティブプロデューサーの久保雅一。

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松本は「ポケモン」の魅力について、「ひとりぼっちにならない」と回答。「子供たちも、大人になった人も、みんなが帰れる場所がある。寂しくなったら『ポケモン』を観てもらえたらうれしいです」とメッセージを贈った。また最後には12月公開の「劇場版ポケットモンスター ココ」の話題にも言及。松本は「絶対観といたほうがいいよ!」と客席に呼びかけ、久保も「僕たちが大事にしてきたものを、しっかりと守って育ててくれたなってことがわかる映画になっていると思います。ぜひ劇場に足を運んでいただけるとありがたいです」と、これからも続く「ポケモン」の未来に期待を寄せた。

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