「鬼滅の刃」スカイツリーが炎色に染まる、花江夏樹は煉獄に「兄貴、ついていきます」

吾峠呼世晴原作による「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の公開を記念した、東京・東京スカイツリーの点灯イベントが、本日10月11日に東京ソラマチ8階のドームガーデンで開催された。

劇場版でスポットが当たる炎柱・煉獄杏寿郎ちなみ、スカイツリーを“炎（ほむら）色”に点灯させる同イベント。竈門炭治郎役の花江夏樹、竈門禰豆子役の鬼頭明里、我妻善逸役の下野紘、嘴平伊之助役の松岡禎丞と主題歌「炎（ほむら）」を歌うLiSAが登壇した。

劇場版の予告編を観た感想やアフレコ時の思い出を問われた花江は、「予告編は映像も音楽もすべて素晴らしくて、早く劇場で観たいと思わせられるような内容でした。予告編だけでは伝わりきらない魅力もすごくあるので、とにかく観ていただきたいですね」とアピール。アフレコについては「いいアフレコだった」と自信をのぞかせ、その理由について「役者同士の化学反応というか、1人が本気を出したら、それを上回るような勢いで演技してやろう、叫んでやろうっていう気合いが皆さんにあって。それがぶつかり合ってできたものが『無限列車編』だと思っています」と説明する。この発言を受け、松岡が「俺、これで声優人生終わってもいいなと思ったね」と続けると、下野は「待って！ まだ終わらせないで（笑）」と突っ込む。

さらに花江が「明日のこととか考えられなかったですよね」とアフレコについて述べると、松岡も「『これ以上いったら（喉が）まずい』っていうときがあったのに、（周囲のキャストが）『ガーン』ってくるから、『ああ、もう知らん。明日なんか』みたいな感じになって」と振り返る。これに下野も「TVシリーズもまさに命を削ってやっていたけど、劇場版はさらにでしたね」と同意した。鬼頭は「キャスト陣が集まってアフレコをするのが久しぶりでうれしかった」と語り、「始まるまでは『久しぶり』って感じだったんですが、始まったらすぐに炭治郎、善逸、伊之助、禰豆子のキャラクターが降りてきて、いつもの感じに戻れた感じがしました」とアフレコについて回想。久々のアフレコについて花江は「『水の呼吸』って言えるか心配だったんですが、やっぱり体に染み込んでいましたね」とコメントした。

その後会場では煉獄の話題に。花江は煉獄について、「（劇場版では）柱としての煉獄、柱とは何か、鬼殺隊とはなんなのか、そして彼の1人の人間としての意志の強さが描かれているので本当にカッコいいですね。一言一言炭治郎たちに説得力のある言葉をかけてくれるので、『兄貴、ついていきます』っていう気にさせられるような魅力的な男です」と力説した。

TVシリーズから引き続き「鬼滅の刃」に楽曲を提供しているLiSA。劇場版の主題歌「炎」の歌詞は、台本を読んだ上で書かれていることをMCが説明すると、LiSAは「『無限列車編』は原作の中でもすごく好きなお話だったので、私も（共同作詞者の）梶浦（由記）さんも、みんなですごく気合いが入った状態で歌詞を書かせてもらいました。劇場版を楽しみにしている皆さんが、ある意味作品を引きずってお家に帰ってしまうようなものになるように、作品に寄り添いながら制作させていただきました」と制作の裏話を明かす。すると下野は「予告編で流れているだけで、すごい感動が生まれるんです。ずっとこの（主題歌の話をする）タイミングが来るまで、主題歌の話をするのを待っていたんです。絶対そこで言ってやろうと思って」と楽曲を絶賛した。

そしていよいよスカイツリーの点灯作業に。点灯開始前にMCの呼び込みによって、炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助の着ぐるみがステージに呼び込まれた。キャラクターの着ぐるみを見るのはこれが初めてだという登壇者たちは、「すごい」と大喜び。善逸の着ぐるみがオドオドしているのを見て、下野は「もっとしっかりしろよ！」と檄を飛ばす。さらに下野が「禰豆子ちゃーん！」と叫ぶと、善逸の着ぐるみが禰豆子の着ぐるみに近づこうとするなど、作中さながらのやり取りを展開する。そんな様子を見て松岡は「伊之助（の着ぐるみ）は、今ホワホワしてます」と語った。

その後花江の「全集中でいきたいと思います」というカウントダウンとともに、スカイツリーが炎色に点灯。登壇者たちからは「赤い」「きれい」と歓声が挙がる。最後に花江が「僕自身も原作の中でも好きなエピソードでもある『無限列車編』を、まさか映画館で観れるとは思っていなかったので、ワクワクしています。『人の思いの強さ』が『鬼滅の刃』、さらに『無限列車編』でのひとつのテーマになっていると思います。鬼殺隊の『一丸となって鬼を倒す』という、人の思いが紡いだ力を、劇場で感じていただきたいです。そのときに大切な人やご家族のことを思ったりして、みんなで盛り上がっていただければ。期待は裏切らないと思います」と締めた。

「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は10月16日ロードショー。短期間のうちに何人もの人が行方不明になっている無限列車を舞台に、炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助、煉獄が鬼との戦いを繰り広げる。

※禰豆子の禰はネに爾が正式表記。
※煉獄杏寿郎の煉は火へんに東が正式表記。