「劇場版 BEM」内田真礼の演技に宮田俊哉「まれいたそなんて言ってる場合じゃない」
2020年10月9日 22:45
5 コミックナタリー編集部
「劇場版 BEM ~BECOME HUMAN~」の公開記念舞台挨拶が、本日10月9日に東京・新宿バルト9で開催された。この記事ではその模様をレポートする。なお作品の内容のネタバレを含むため、鑑賞予定の人はご注意を。
舞台挨拶は本編の上映後に行われ、ソニア役の内田真礼、バージェス役の宮田俊哉(Kis-My-Ft2)、マンストール役の山寺宏一が登壇した。今回が声優初挑戦の宮田は「まだアニメから自分の声が聞こえることに違和感があって」と不安げ。しかしそんな宮田が自身の演技について「作品の一部になれていましたか?」と投げかけると、客席からは大きな拍手が送られた。内田は作品の結末について「妖怪側の主人公がベムだとしたら、(ソニアは)人間側の主人公という立ち位置で歩んできたキャラクターだったので、まさかこんな展開になるとは、と驚きました」とコメント。「幸せなような、もどかしいような気持ちでした。ベムとソニアがニコニコ笑っているような結末も見てみたかったなと思うラストでした」としみじみ語った。
演じるのが難しかった場面を聞かれ、宮田が「『なあベム頼むよ、友達だろ』みたいなセリフを言うところです。本当に助けてほしいという言い方なのか、それともバージェスらしい軽薄な言い方なのかを考えて、監督と相談しながら演じました」と話すと、山寺は「あの場面は素晴らしかったです!印象に残ってます」と激賞。また宮田は戦闘シーンの演じ方に悩んだことも明かし「家で攻撃を食らう練習をしていました。『ぐわっ』とか『うわっ!』とか大きい声を出していたので、通報されるかと思いましたね」と笑った。
山寺が演じるマンストールは黒幕で、妖怪人間の生みの親という設定。山寺は「びっくりしました。『妖怪人間ベム』を初めて見たのは小学1年生の頃で、本当に大好きで見ていたんですけど、まさかそんな僕が妖怪人間の生みの親になるとは」と話す。そしてマンストールが巨大化したシーンについて「最後にあんなに大きくなるとはね!本当にやりがいのあるキャラクターでした」と述べた。
続いて自身の収録が始まる前にアフレコ見学に行ったという宮田は、そこで内田を初めて見たときのエピソードを披露。「『あ、本物の“まれいたそ”だ!来た!』って思いました」というアニメ好きの宮田らしいコメントに続けて、「でもアフレコしている姿を見たら、まだ完成していない絵を前にたくさんの情報を汲み取っていて、どこまで考えて芝居されているんだろう、“まれいたそ”なんて言ってる場合じゃないなと。尊敬しました」と語る。内田は「まさか“まれいたそ”と思われていたとは!」と笑顔を見せつつ、「そのときは水樹奈々さんと収録させていただいていて。(水樹演じる)エマとソニアがベムの今の彼女と元カノみたいな立ち位置だったこともあり、水樹さんに負けないようにとがんばっていました。そのがんばりがそんなふうに映っていたのならうれしいです」と応じた。
舞台挨拶の最後にはサプライズとして、宮田の演技にアドバイスをしていたという浪川大輔からの手紙が読み上げられる場面も。浪川からの「アフレコにとってキャラクターを生かすことは大事なことです。まさに自我を消すこと。これは難しいのですが、宮田くんの本気のアニメ愛で難なくクリア。吸収力がすごかった。その取り組む姿勢に、こちらがたくさんのことを教えてもらいました」という言葉に、宮田は「スケジュールが忙しいときに『23時半からになっちゃうんですけど、大丈夫ですか』なんてわがままを言っても『いいよいいよ』と夜中まで付き合っていただいて、いろいろ教えてくださって。いつか師匠ともアニメ作品をご一緒できたらと話していました」と振り返るとともに、「ありがとうございます」と感謝の気持ちを述べた。
「劇場版 BEM ~BECOME HUMAN~」は、2019年に放送されたTVアニメ「BEM」の劇場版。10月2日より全国公開されている。
(c)ADK EM/劇場版 BEM 製作委員会
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