戦時中を力強く生き抜いた 「この世界の片隅に」の主人公・すずのような人たちのエピソードを集め、アニメやイラストとともに2018年に「クローズアップ現代+」、2019年に「NHKスペシャル」で紹介し、大きな反響を得た「#あちこちのすずさん」キャンペーン。今年も「#あちこちのすずさん」と題した投稿を呼び掛け、「お弁当の思い出」「空襲の下の青春」など、ごく普通の人たちの戦時中のエピソードをアニメにして紹介する。3人はこのアニメの中でそれぞれナレーションを担当する。なおエピソードは特設サイトにて募集されているほか、ハッシュタグ「#あちこちのすずさん」をつけてTwitterやInstagram に投稿することでも応募できる。
また、のんと尾身からはコメントも到着。のんは「直接会ったことはないけれど、私達とあちこちのすずさんは繋がっている。途端に愛情が湧いて思い入れができると、戦争があったことが心の奥深くにズシンと重く落ちてきました。自分の今いる日本で起きたことなのだと心で感じられたことで、やっと目を背けずに考えられるようになりました。あちこちのすずさん達の思い出を、大切に読ませていただきたいと思います」と意気込みを語り、尾身は「戦争で犠牲になった人たちの後ろには、1つ1つの人生があったことを感じながら、8月を過ごしていただければうれしいです。自分たちと何ら変わらない1人の人間が歩んでこられた75年の日々を想像してみてください」と呼びかけた。なお同番組に先がけ8月9日15時50分からは映画「この世界の片隅に」がNHK総合にて放送される。
のんコメント
私は、すずさんを演じさせていただくまで戦時下にあった日本の状況を、違う世界のお話のように感じていました。映画やドラマなどでは触れたことはある。頭では本当にあったことだとわかっていながら、実感が沸かなかった。けれど、このあちこちのすずさんでは、当時を生きていた方達の嬉しい日常やお茶目な風景を覗かせてくれる。お洒落をしたり恋をしたりロマンチックな思い出を見せてくれる。そういう、日常を楽しくさせる気持ちは今を生きる私達と同じ。その気持ちに共感して、私の中であちこちのすずさんがリアルに動き出しました。直接会ったことはないけれど、私達とあちこちのすずさんは繋がっている。途端に愛情が湧いて思い入れができると、戦争があったことが心の奥深くにズシンと重く落ちてきました。自分の今いる日本で起きたことなのだと心で感じられたことで、やっと目を背けずに考えられるようになりました。あちこちのすずさん達の思い出を、大切に読ませていただきたいと思います。
尾身美詞コメント
私が担当したのは、75 年前にも私と同じように宝塚歌劇団という夢に向かい、人生への希望を持っていた女の子がいたけれど、空襲の1日ですべて変わってしまったお話です。何かを失って、何かを得る苦しい出来事でも、言葉では表現できないような巡り合わせにつながっていく姿に人生の不思議さを感じました。 戦争で犠牲になった人たちの後ろには、1つ1つの人生があったことを感じながら、8月を過ごしていただければうれしいです。自分たちと何ら変わらない1人の人間が歩んでこられた75年の日々を想像してみてください。
「#あちこちのすずさん~教えてください あなたの戦争~」
NHK総合にて、2020年8月13日(木)22:00~23:13に放送
楊(やん) @yan_negimabeya
「この世界の片隅に」すずのような戦時中の暮らしを紹介、ナレーションに細谷佳正ら(コメントあり) https://t.co/kOG9ieP1md