Cookie(集英社)にて連載されている「日に流れて橋に行く」は、明治末期の東京・日本橋を舞台に、老舗呉服店・三つ星が百貨店へと変遷していく流れを描いた物語。フェア期間中、約870坪の誠品生活日本橋フロア全体で複製原画、日高の描き下ろしイラストパネル、「日に流れて橋に行く」の参考文献などを展示し作品の世界観を再現するほか、マスクや手ぬぐいといったオリジナルグッズを販売する。マスクや手ぬぐいは藍染の反物で、国内外の有名ブランドとコラボしている藍師・染師のBUAISOUが藍染、手ぬぐい専門のブランドなどを手がけるナカニが生地の手配と縫製、現代装飾家の京森康平がデザインを担当した。
期間中に店舗で「日に流れて橋に行く」1巻から4巻や、オリジナルグッズなどの対象商品を税込5000円以上購入した人に、描き下ろしイラストを使ったしおり4種1組、1万円以上購入した人に描き下ろしイラストを使用したA4サイズのオリジナルペーパーがプレゼントされる。なおマスクや手ぬぐいは「日に流れて橋に行く」の特設サイトでも8月7日より販売を行う。
コラボフェア開催に際し日高は「今回、作中のエピソードに登場した『藍染』を使い、(作中の三つ星呉服店のように)今の時代を捉えた素晴らしい『商品』を作っていただきました。コロナ禍の今を生きる私たちにはお守りのような存在になる素敵な品だと思います」とコメント。また「日に流れて橋に行く」の“公式案内人”として、企画のサポートや作品の解説を行う最所あさみ氏は「『日に流れて橋に行く』に描かれている百貨店の歴史と登場人物たちのスタイルを紐解くことは、私たちの世界を彩る存在としての『百貨店的なもの』について今一度考えるきっかけをくれるはず。私たちが毎日何気なく行っている買い物という行動について、作品を通して読み手のみなさんと考えるきっかけを作っていけたらと思います」と語った。さらに少年ジャンプ+では、「日に流れて橋に行く」290ページ分を8月31日まで無料公開している。
日高ショーココメント
明治末期は今の私たちの生きる時代に似ている、と思ったことが『日に流れて橋に行く』を描くきっかけでした。まさにその舞台である日本橋で、しかも誠品生活日本橋さんで、このような展示の機会をいただけるとは……! とても嬉しく光栄に思います。今回、作中のエピソードに登場した「藍染」を使い、(作中の三つ星呉服店のように)今の時代を捉えた素晴らしい「商品」を作っていただきました。コロナ禍の今を生きる私たちにはお守りのような存在になる素敵な品だと思います。客としてお店を訪ねて、買い物をすることを今から楽しみにしております。
最所あさみコメント
「消費」をとりまく環境が大きく変わる今、学ぶべきは新たなテクノロジーよりも昔から脈々と受け継がれてきた商いの基本にあると私は考えています。『日に流れて橋に行く』に描かれている百貨店の歴史と登場人物たちのスタイルを紐解くことは、私たちの世界を彩る存在としての「百貨店的なもの」について今一度考えるきっかけをくれるはず。私たちが毎日何気なく行っている買い物という行動について、作品を通して読み手のみなさんと考えるきっかけを作っていけたらと思います。
らのか @ranoka_123
今日やっと行けた~!でも会期終了間際だったせいかな、グッズもほとんどなくてこじんまりしてた💦 https://t.co/zeecy9UKH6