1978年12月に別冊・奇想天外(奇想天外社)で第1作が発表され、1979年には第10回星雲賞コミック部門を受賞した「不条理日記」。吾妻自身を主人公としたエッセイ風のマンガで、国内外のさまざまなSF作品のパロディがふんだんにちりばめられている。
このたび復刻される同人誌の原本は、吾妻のファンが「不条理日記」のあるシーンを受けて40年前に制作したもの。シリーズ第7作「SF大会編」にて、SF本のオークションにかけられるクルムヘトロジャンの「へろ」、ベーホの「ふるむまかをめら」といった架空の書籍がモチーフとなっている。第1弾となる「へろ」は架空の“ウロン語”を翻訳したという体裁で、海外文学の翻訳書を模した造本。月報として付属した小冊子には、
復刻版では小冊子を含め、原本の造りをそのまま再現。特製ケースに「へろ」と「ふるむまかをめら」が2冊セットで収録され、付録として原本の編著者による「メイキング・ドキュメント小冊子」が同梱される予定だ。さらに復刻版では、吾妻のイラストが原画のまま収められた執筆者向けの特別版「へろ」をスキャン原本とし、このイラストページの版を起こして掲載。詳細は復刊ドットコムの公式サイトで確認を。
みつと @mitsuto_
吾妻ひでお「不条理日記」から生まれた同人誌を復刻、高橋留美子らの寄稿も再現 https://t.co/lRELrujbw3