伊藤は「絵もかわいくてきれいで、音楽もストーリーも含め、とっても繊細な作品になったと思います」と完成した映画への感想を述べ、宮本は「あのラストシーンでのrionosさんの音楽が、疾走感もあり切なさもあり、『フラグタイム』にすごくマッチしてて大好きなんです」と作品を観終えたばかりの観客に語りかける。安済は「2人の声にすごく透明感があるから、けっこう重い言葉もスッと入ってくるんですよね」と森谷と村上の会話や、醸し出す空気感の魅力を語った。
アニメ化への感想を尋ねられたさとは、「この作品を描いたのが2013年で、もう描いたときのことをあまり覚えてなくて(笑)。映画を観て『あ、めちゃくちゃいい作品』って新鮮な気持ちで観ました」と穏やかに語る。そして「後半のけっこうきつめのシーンは息苦しい気持ちで描いていたので、その頃の自分に『素晴らしい映画になって、舞台挨拶もさせてもらえるよ』ってことを教えてあげたいです」と笑顔を見せた。また終盤のシーンについては「ネームを喫茶店で描いてたんですが、村上の気持ちが入ってきちゃって、泣きながら描いてましたね」と振り返った。
イベント後半ではさとからキャスト陣へのサプライズプレゼントとして、それぞれの演じたキャラクターのイラスト色紙が贈られた。3人は「やばい!」「かわいい!」「うわー!」と互いに色紙を見せ合って大喜び。色紙は新宿バルト9のロビーにて展示されるので、気になる人は足を運んでみよう。
最後にさとは「音もキャストの皆さんの演技も素晴らしくて、素晴らしい映画になったと思うんですが、マンガも読んでもらえると(笑)」とコメントして笑いを誘いつつ、「マンガを読むと細かいところの補完もされるので、読んで、また劇場に来て映画を観てください」と挨拶。安済は「学生生活は誰もが経験しているものなので、共感もあるんだけれど、でも2人ならではの世界が広がっている。そのエモさを劇場で感じてもらえたら」と呼びかけた。
宮本は「映画だと村上はモノローグが一切ないんですが、原作ではちょっとモノローグがあったり、原作を読むと村上のこともよりいっそうわかっていただけると思います」と勧め、伊藤は「森谷はどんな気持ちでいるのかなって考えて、青春ならではのドキドキや苦しみをもう一度経験しながらお芝居をしました。キャストみんなの気持ちがやっといろんな方に届くのが、すごくうれしいです。大切な人のことを思い出しながら観てもらえたら」と語りかけ、舞台挨拶を締めくくった。
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スタッフ
原作:
監督・脚本:佐藤卓哉
キャラクターデザイン:須藤智子
プロップデザイン:西本成司
色彩設計:岩井田洋
美術監督:本多敬
美術設定:本多敬、佐藤正浩、きむらひでふみ
撮影監督:口羽毅
編集:後藤正浩
音楽:rionos
アニメーション制作:ティアスタジオ
配給:ポニーキャニオン
キャスト
森谷美鈴:
村上遥:
小林由香利:
島袋美由利
拝師みほ
梅原裕一郎
田所あずさ
高橋未奈美
佐倉綾音
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