映画をいち早く観られる機会とあり、25組50名という枠に、およそ1500通の応募があったというこの試写会。イベントでは本編を上映した後、押見と監督を務めた
観客と一緒に、改めて映画を観た押見は「まただいぶ泣いてしまった」と切り出し、「教室をめちゃくちゃにするところとか、夏祭りのところとか……」と涙腺を刺激したシーンを具体的に挙げていく。井口監督が押見に「初めて映画を観たときは、開口一番『仲村さん、完璧です!』とおっしゃってくださいましたよね」と振ると、押見も「仲村さんに恋をしてしまいましたよ(笑)。一観客として観たときに、『仲村さんが好きだ!』としか言いようがない」と応酬。「今日改めて観て、またイチから恋をし直してしまいました」と述べる押見に、井口監督が「今度(仲村役を演じた)玉城さんにお会いしたらヤバいんじゃないですか?」と尋ねると、押見も「『好きだ!』と、そういう目でしか見れないと思います」と答えて会場を和ませた。
井口監督は「惡の華」と出会った経緯や、映画化までの道のりを振り返りながら、2人の関係を“メル友”だと説明。井口監督が「お互いの作品を観合って、『今回のやつすごいよかったです!』と感想を書いて……」と話すと、押見も「井口監督の感想が励みになってました」と心境を述べる。井口監督は「本当ですか? 僕もです。家族よりもメール交換が多かったですね(笑)」と特別な関係であることを強調。2人は「これからもよろしくお願いします」と顔を見合わせて笑った。
井口監督は映画について、「いろんな人から『中学生編しか入んないでしょ?』と聞かれたんです。でも僕は『全部やります』と答えました。なぜかというと、『惡の華』は思春期を乗り越える話なので、中学生編だけで終わってしまう……つまり破滅を迎えて終わりでは成立しないんじゃないかなと」とトーク。押見も「美しい破滅を描くだけで終わってしまうのは無責任だと、自分でも思っていました。その先の、どうしたら『生きていくことができる』と思えるようになるのかってところまで描きたい。そう思いながら描いていた作品だったので、井口監督にもぜひそうしてほしいですと伝えましたね」と頷いた。
また押見は、
井口監督は「これも先生に聞きたかった」と切り出し、「キャストを公開したときに、仲村さん役が
押見は最後の挨拶で「今日集まってくださった方は、原作を読んでくださっている方が中心だと聞いています。『マンガもいいけど、映画もすごいぜ』と太鼓判を押してくれたら、この映画のファンの1人としてうれしいです」と映画をアピール。井口監督は「『惡の華』を好きな人が100人いたら、100人の『惡の華』があると思います。でも僕の中で、なるべく原作に忠実に作りたいと思って作りました。いろんなことが起こっている世の中ですけど、生きづらいと感じている人たちに観ていただいて、救いを与えることができたらいいなと思っています。ぜひ多くの方に見てもらいたいです」と述べて、イベントを締めくくった。
映画「惡の華」は9月27日に公開。公式Twitterアカウントでは、ハッシュタグ「#ハナガサイタヨ」にて映画を鑑賞した人の感想を募っている。
なおコミックナタリーでは、映画「惡の華」の特集記事を準備中。押見と井口監督へのインタビューを近日公開予定だ。関連記事
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- 映画『惡の華』|9/27(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
- 映画『惡の華』公式 9/27(金)公開! (@akunohana_movie) | Twitter
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映画「惡の華」玉城ティナの仲村さんかわいすぎ問題に押見修造「かわいくていい!」 - コミックナタリー
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