「ここはグリーン・ウッド」は失恋のショックから全寮制の名門男子高校・緑都学園に進学した主人公・蓮川一也を軸にした学園青春コメディ。1986年より花とゆめ(白泉社)にて連載され、文庫版全6巻が刊行されている。また1991年にはOVA化、2008年にはTVドラマ化も果たした。
会見には蓮川一也役の
生徒会長の忍を演じる影山は、役づくりについて「クールな役どころなので、声の張りをどこまで落としてお客様に届けるかを考えました」とコメント。大平は「瞬くんは心の距離感が近いので、日常でどれだけ周りの人にかわいがってもらえるかが重要だと思っていて。なのでキャストに対しては最初からゼロ距離で接しました(笑)」と語る。
また現場の雰囲気について聞かれると、小西は「なんでかわからないけど、怜央が毎日ラーメン食べる。『ラーメン食べる?』っていつも聞かれるんですけど、『いや、大丈夫』って断ってます(笑)」と暴露。ほかのキャストに今朝もカップラーメンを食べていたことを報告されると、長妻は「共演者の方が差し入れですごい量のラーメンをくれたんです。僕だけ食べちゃうのが申し訳ないので、成弥くんに『食べますか?』って聞くんですけど食べないんですよね(笑)」と残念そうに話す。そんな長妻が「成弥くんは自分のこと人見知りって言うんですけど全然人見知りじゃない。人のこといじるんです(笑)」とやり返すと、大平は「でも稽古が始まるとき、初めましての人が多かったんですけど、成弥くんは端っこのほうで台本読んでたんですよ。『真面目だな。やっぱ座長だな』と思って、後から成弥くんに『すごいね』って声をかけたら、『いや、人見知りでしゃべれなかった』って。台本に目を落とすしかなかったんだ、かわいいなって思いました(笑)」と小西の人見知りぶりを証明した。
ほさかは本作の見どころについて「原作をどこまで忠実に再現するかを考えました。また、この作品は主役は蓮川一也ですが、後半になればなるほど群像劇の要素が側面が強く出てきます。少しだけ出てくる寮生の子たちにもそれぞれドラマがあて、こういうことを考えてるんだとか、実はこういう生い立ちなんだってところがだんだん明らかになっていく。ちゃんと1人の生きている人間として描かれています。何度か観ていただけたら、ほかの寮生の子たちを中心に見ていっても別の物語が浮かび上がってくると思います」とアピール。また男女ともにファンが多いマンガの舞台化について「女性の作家さんだとは思えないぐらい、あの年代の男子の描き方が細かいんですよね。いくらカッコよくてモテる光流くんや忍くんでもキラキラしてるところだけでなく、闇があったりキツいところがあったり、下品なところもあったりとかして。全部においていいバランスだと思ったので、それを排除するのはやめようと思いました」と説明した。
仲のよさが垣間見える会見で、長妻はキャスト陣と離れたくないために「このまま本番がこなければいいなと思った(笑)」とこぼす一幕も。最後に小西は「男子校の寮の雰囲気がカンパニー全体としてできあがってるので、あとはお客さんに楽しんで笑顔になって帰ってもらえるような作品になっていればと思います。この舞台を観て自分の学生時代を思い出したり、“青春”というものを持って帰っていただければと思います」と呼びかけ、会見を締めくくった。
ゲネプロは、学校を舞台にした本作ならではのチャイムの音で幕開け。一也が緑都学園に入学し、夏休みを経て、冬休みに入るまでが描かれる。劇中では入寮当初の一也が孤独に歌唱したり、夏休み前でテンションの上がった寮生たちが元気いっぱいに歌ってダンスするシーンなどが展開された。
コミックナタリーでは、「ここはグリーン・ウッド」を連載していた花とゆめの創刊45周年特集を展開中。本日、「墜落JKと廃人教師」で知られるsoraのインタビューが公開され、花ゆめイチの月産量を誇るニューカマーに創作秘話を聞いた。関連する特集・インタビュー
SCHOOL STAGE「ここはグリーン・ウッド」
期間:2019年7月19日(金)~28日(日)
会場:東京・天王洲 銀河劇場
料金:税込8800円(前売・当日共 / 全席指定)
スタッフ
原作:「ここはグリーン・ウッド」(
脚本・演出:
作詞:浅井さやか
音楽:大石憲一郎
振付:泰智(KoRock)
主催:ネルケプランニング
キャスト
蓮川一也:
如月瞬:
手塚忍:
池田光流:
アンサンブル:冨田ヒカル / 前川ゆう
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