「ハイスコアガール」第2期は原作最終回まで！天崎滉平が鈴代紗弓の苦労を実感

押切蓮介原作によるアニメ「ハイスコアガール」第13話から第15話の上映会が、東京・EJアニメシアター新宿にて本日3月21日に開催された。

TVシリーズの続きとなる、「EXTRA STAGE」と題された第13話から第15話は、OVAとして昨日3月20日に発売・配信されたばかり。アニメ上映後のトークショーには矢口春雄役の天崎滉平、大野晶役の鈴代紗弓、日高小春役の広瀬ゆうきが登壇した。

席数をはるかに超える応募があったという本イベント。大きな拍手に迎えられて登場した3人は、ともにファンの前でまた「ハイスコアガール」の話ができることを楽しみにしていたと笑顔で話す。また天崎は本作などでの活躍もあり、先日発表された「第十三回 声優アワード」にて新人男優賞を受賞したことを紹介され、会場に集まったファンから祝福を受けていた。

OVAの話になると鈴代はTVアニメの最終話が気になる終わり方だったことを説明。OVAでの小春のシーンの感想を話し、隣の広瀬と盛り上がる。広瀬は3人で上映の一部を会場の後方から観ていたことを明かし、ファンと一緒に完成したアニメを観てまた違った見方ができたと、その体験を喜んだ。

天崎は小春とのゲーム対決が描かれる14話にてハルオが喋らないシーンが多かったことに触れ、喋らない中での演技の難しさを実感したと述べる。続けて、本編でほとんど喋らない大野役の鈴代の苦労が知れたと感心していた。また天崎は13話からハルオとハルオの母・矢口なみえの印象的なやりとりに言及し、なみえを演じる新井里美がTVシリーズの放送中から演じたいと言っていたシーンだと紹介。鈴代と広瀬もカッコいいセリフを素直に言えるハルオの魅力を女性目線で語った。

実際にゲーマーがプレイした映像を劇中のゲーム画面として使用している本作。OVAには「ときめきメモリアル ～forever with you～」「RPGツクール SUPER DANTE」といったゲームが登場している。このイベントで進行役を務めたアニメのプロデューサー・鶴岡信哉氏からは、「ときメモ」で女の子からの評価を表す画面に登場する爆弾を全キャラクターにつける苦労や、アニメを制作するJ.C.STAFFのスタッフによって「RPGツクール」で実際にゲームの作成が行われたことが伝えられた。

そして、「重大発表」というアナウンスとともに前方のスクリーンには安元洋貴演じるガイルさんと、格闘ゲームのコンテニュー画面風の映像が映し出される。「諦めちゃダメだハルオ！」という叫びに応えるようにコンテニューすることを意味する「YES」が選択されると、大きく「TVアニメ第2期制作決定」の文字が。新規映像を盛り込んだPVと2期制作のサプライズに会場から割れんばかりの拍手が沸き起こる。鶴岡プロデューサーからは日本のみならず海外からも大きな応援の声があったことが話され、第2期では原作の最終回までが描かれると力強く宣言された。

第2期制作の発表を受けて天崎は、ほかのアニメの現場でも「ハイスコアガール」が大好きだと話してくれる人がたくさんいたことがうれしかったと述べ、「物語の最後まで、自分の担当しているキャラクターを演じきれることが幸せです」と笑顔を見せる。この日PVを初めて観たという鈴代も大野をまた演じることについて「幸せなことだと改めて感じました」と語り、広瀬は作中でのキャラクターの成長に触れ、「1期でやってきたものをそのままで出すだけでは、小春は務まらないなと思っています」と意気込みを述べた。

TVアニメ第2期は「ハイスコアガール II」というタイトルにて、10月に放送開始予定。監督、シリーズ構成、音楽を含むほとんどのスタッフが続投しての制作となる。