「えいがのおそ松さん」遂に公開！舞台挨拶で6つ子が叶美香をエスコート

劇場版「えいがのおそ松さん」の初日舞台挨拶が、本日3月15日に東京・新宿ピカデリーにて行われた。

上映前に行われた舞台挨拶には監督を務める藤田陽一、脚本を手がけた松原秀、おそ松役の櫻井孝宏、主題歌「Good Goodbye」を歌うDream Amiが登壇。MCを鷲崎健が担当した。遂に公開日を迎え、藤田監督は「やれることは全部ぶちこんだので、中身には自信を持っています。数字が付いてくるかどうか（笑）」と思いを明かす。ストーリーについては「まず昔の姿を出そうということだけ決めて、あとはパズルというか。結果論として泣けるようになった」と言い、「40代の中年は泣いちゃいますよ！」と力説する鷲崎に「試写会とかでも、おじさん受けが非常にいいんです」と藤田監督が答えると、松原が「まあ、おじさんが作ってますからね（笑）」とツッコミを入れて笑いを起こした。

Dream Amiは主題歌「Good Goodbye」について、「映画を観てくださった方が、曲を聴きながら『これってあのシーンのことかな』って回想してもらえるような曲にしたいと思ったんです」と話す。さらに“推し松”を聞かれたDream Amiは「カラ松が好きです。なんか、かわいそうじゃないですか……（笑）」と答え、その理由に客席は爆笑。櫻井も「スカッとしました！」と笑顔でコメントした。

アフレコを振り返って櫻井は、「スケジュールを取っていても、収録が実際どれくらいかかるかはわからないんですよ」と切り出し、「録り始めたら結局1日じゃ無理で、2日か3日くらいいるかな、みたいな感じになって。収録が終わるころには（キャストも）疲れてきて、『始めるよ』って言ってもスタジオに戻ってこないんですよ（笑）。ぐずり始めちゃうみたいな。そういうところも作品のキャラクターたちと当人がリンクするようなところがあって、僕は面白かったですね（笑）」と明かした。さらに「僕も台本を理解してお芝居してるはずなんですが、完成したときに『こんなシーンだっけ？』と思う瞬間があって。理解が間違っているということではなく、それはやっぱり絵の力だったりするんです」と、「おそ松さん」の魅力が伝わるエピソードも披露した。

ネタバレにならない範囲でのおすすめシーンを聞かれると、Dream Amiは「トト子ちゃんの本音が見えるシーン」とコメント。松原も好きなシーンであると言い、「受け取りようによっては泣けるんです」とほのめかす。櫻井の回答は「ダヨーンが大変なことになるシーン。なんていうんだろう……けっこうリアルというか。たまらなかったですね。観たら一発でわかるので、ご注目ください」と呼びかけた。松原は「デカパンがそこそこ長めにしゃべるんですけど、そのあとにおそ松と十四松が交わす会話があるんです。そこが好き」とピンポイントなシーンを挙げ、藤田監督は「冒頭ですかね。冒頭を見逃さずにしっかり見といていただければ、意味がわかる映画になるかなと思います」と真面目な答えで締めくくった。

イベント終盤では18歳の6つ子が登場。しかしゲストのはずの6つ子が床にレッドカーペットを敷き始め、登壇者も観客も戸惑い始める。本当のスペシャルゲストとして袖から招かれたのは、美麗なドレス姿の叶美香。客席からは「ええー!?」「すごい……！」という驚きの声が聞こえ、櫻井も驚きつつ「だから6つ子がこんなに従順なんだ」と納得した様子を見せた。叶は藤田監督に花束を贈呈したあと、「毎回すごく楽しみに見させていただいてましたので、6つ子ちゃんたちが成長して、こんなに立派な映画になって、自分のことのようにうれしいです。おめでとうございます」と一同に賛辞を贈った。

最後に櫻井は「僕はこの作品を今日までずっと楽しんでいて、大変な部分もありますが、作っている過程もすごく充実していました。今度は皆さんに楽しんでもらう番です」とメッセージを贈る。松原は「何回か観ると印象が変わったりする作品なので、皆さん今日からたくさんお金を使うことになると思います（笑）」とアピールし、藤田監督は隣に立った叶の姿に「噂に聞いてたいい香りがするんで、だいぶ頭が飛んじゃいました（笑）」とそわそわした様子を見せつつも「3年くらいやってきた総決算がフィルムという形になった、なるべく大勢の人に観てほしいと自信を持って言える作品です。今日がスタートなので、これからしばらくお付き合いいただければと思います」と呼びかけた。

なお本イベントでは、3月31日に東京・丸の内ピカデリーにて開催される6つ子オールキャスト登壇の舞台挨拶の情報が明らかに。おそ松役の櫻井、カラ松役の中村悠一、チョロ松役の神谷浩史、一松役の福山潤、十四松役の小野大輔、トド松役の入野自由が出席する。詳細は本作の公式サイトで確認を。