「炎炎ノ消防隊」は、世界を襲う人体発火現象の謎に立ち向かう特殊消防隊の活躍を描いたダークバトルファンタジー。春の火災予防運動に合わせこの日行われた消防演習では、作中に登場する特殊装甲消防車・マッチボックスのバルーンが展示されたほか、梶原が消防隊員、中井が役柄と同じく消防隊長として演習の指揮を執った。
演習は東京・秋葉原ラジオ会館の2階より火災が発生し、自衛消防隊によって初期消火が行われるも、逃げ遅れた人が発生したという想定で進行。中井隊長の指示のもと劇中に登場する消防庁のマスコットキャラクター・119(ワンワンニャイン)の3体も救護所の支援や、検索救護支援などをきびきびとこなしていく。ボンベなどの装備を身につけた消防隊員によって救助者が運び出される緊迫の状況の中、はしご車に乗った梶原隊員もラジオ会館の最上階にも届こうかという高所から指揮を支援。救助活動は進み、屋上から要救助者に見立てた人形を背負った消防隊員が、ロープを使い降下する見事な座席懸垂を披露すると朝早くから集まったギャラリーもその姿に見とれていた。
続けて火災現場で救助活動を行なっていたもう1名の隊員も屋上から降下により緊急脱出。一斉放水に備えホースをかまえていた隊員たちへ、脱出を確認した中井隊長から放水開始の大きな号令が。放水は実際に行われ、勢いよく放たれた水によってラジオ会館の看板は水浸しとなった。演習の最後には神田消防署の署長より講評とアニメへの期待が述べられ演習は終了した。
その後行われた囲み取材では、2人とも一生にあるかないかのいい経験だったと笑顔を見せる。はしご車に乗った梶原は高所で手すりが離せないほど足がすくんだことを話し、続けて「実際に消防車に乗って、身が引き締まる思いがした。消防士の人たちの普段の鍛錬を考えると、僕も頑張らなきゃという気持ちになりました」と意気込みを語る。消防車や隊員の迫力に驚いたという中井はアニメについて「アクションであったりいろんな要素のある作品。でも基本にあるのは人の命を大切にするということ、多くの人の心に刺さる作品になればいいと思います」と期待を込めた。
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