「翔んで埼玉」は埼玉が東京から迫害を受けている世界を描いたギャグ作品。舞台挨拶には壇ノ浦百美役の
映画を鑑賞したばかりの観客に向け、武内監督が「来年、埼玉県が(都道府県)魅力度ランキングの20位以内に入ることを願って、愛をこめて作りました。いかがだったでしょうか?」と尋ねると、客席からは大きな拍手が贈られる。二階堂は「原作の世界観がすごく強いものだったので、その強さを失わないように。また性別や年齢を超越したような内容ですので、そこにこだわりすぎず、でもちゃんと男の子として見ていただけるように努力させていただきました」と百美を演じる上で意識した点を語った。
千葉解放戦線のリーダーである阿久津翔を演じた伊勢谷だが、撮影が進むうちに、事前になかったはずのGACKTとのキスシーンが突然加わったという。武内監督が「元々なかったんですが、GACKTさんの提案で」と明かすと、GACKTは「それは言わない約束ですよ」と言いつつも「どうしても伊勢谷くんとチューしたかった」と認める。さらに武内監督は伊勢谷がキスシーン後に「意外と女性と変わらないや」と呟いていたことも暴露し、二階堂も「まさかここまで本格的なものをされているとは思わなかったので、すごい役者魂だなって……」と感心してみせた。
伝説の埼玉県人・埼玉デュークを演じる京本は、映画の中で明かされるある設定に触れ、「原作には名前しか出てこないので、その設定を聞かされたときは『エッ!?』ってなりました」と話す。また監督は合戦のシーンについての裏話を披露。あるセリフについて「伊勢谷さんは真面目な方だから、『こんなセリフ言えない、気持ちが入りづらい』って言ってたんですよ」と明かすと、伊勢谷は「俺そんな役者じゃないですよ! イエスマンですよ!」と否定して会場を笑わせた。
最後に二階堂は「こういう映画を受け止めてくださる本当に寛大な場所なんだなと思って、(埼玉が)より好きになりました」と語り、GACKTは「いじられるということは素晴らしいことだと思いますので、これからも埼玉の皆さんがどんどんいじられて、いじられ甲斐のある埼玉県人でいてほしいなと思います。この映画が埼玉の発展に貢献することを、ほんの少し祈っておきたいと思います」と埼玉の人々にメッセージを送った。
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