「“隠れビッチ”やってました。」映画化、モテることで承認欲求満たす女子描く

あらいぴろよ「“隠れビッチ”やってました。」の実写映画化が決定した。

「“隠れビッチ”やってました。」は男にチヤホヤされることで自分を満たしていたあらいが、自分自身や毒親と向き合い本当の自分を取り戻すまでを描いたコミックエッセイ。あらいは同書の中で自身を清純派の女性に擬態しながらも、数多の男性を籠絡する“隠れビッチ”と定義している。

映画では自分は傷つかずに、相手の気持ちだけを弄びながら、恋愛のおいしいところだけを楽しみ、体の関係は断るという恋愛を続けることから、周囲から“隠れビッチ”と定義された女性・ひろみを主人公に物語を展開。ひろみ役は本作が映画初主演となる佐久間由衣が演じる。このほかシェアハウスでひろみと暮らすバイセクシャルの晃役に村上虹郎、同様にシェアハウスで暮らし自信のなさから駄目な恋愛を繰り返す彩役に大後寿々花、ひろみを見守る三沢役に森山未來がキャスティングされた。

あらいは映画化にあたり「原作は愛に飢えて寂しくてどうしようもなかった自分自身の経験を描いたものでした。この映画もきっと、そんな苦しい寂しさを抱えた人に寄り添う映画になると思います」とコメント。佐久間は「主人公・ひろみは、色々な戦略で男性を翻弄する役柄ですが、演じる時には、愛したい。でも愛し方がわからない主人公の寂しさやコンプレックス、彼女の感情の深い心の穴である部分を理解しようと精一杯努めました」と語っている。

監督は「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」「旅猫リポート」の三木康一郎が担当。すでに撮影は終了しており、年内の公開を予定している。