「町田くんの世界」監督は石井裕也、「単純な“ラブ礼賛映画”にはしたくなかった」

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安藤ゆき原作の映画「町田くんの世界」の監督が、石井裕也であることがわかった。

「町田くんの世界」7巻(帯付き)

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本作は、運動も勉強も不得意だが持ち前の真面目さと優しさで周囲の人々を惹き付けていく高校生・町田くんの物語。原作は「このマンガがすごい!2016」オンナ編で3位に入賞し、第19回文化庁メディア芸術祭のマンガ部門で新人賞を獲得した。また、安藤は本作における表現を評価され、第20回手塚治虫文化賞の新生賞を受賞している。

石井裕也

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合同取材に出席した石井監督は少女マンガ原作の映画を手がけたことについて「30歳を過ぎた男の本音としては、今の政権はどうなのかとか、法律はどうなのかとかそういった話がしたい。でも、この映画を作っていく中で、人を好きになる気持ちみたいなものを執拗に追究していくことが面白くなってきたんです。本当に映画にするべき題材って、恋とか愛とか、口に出すのもはばかられるほど恥ずかしいもの。そういうものをてらいなく描く少女マンガの力に乗っかりたいと思いました」と述懐。「でも、単純な“ラブ礼賛映画”にはしたくなかった。人を好きになるということには痛みがつきまとうし、責任も引き受けなければいけない。そういう部分まで描くつもりでした」と続ける。

石井裕也

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「ちはやふる」3部作を手がけたことで知られる北島直明プロデューサーは、本作の映画化を石井監督に持ちかけた理由を聞かれると「単純に、石井監督が作る少女マンガ原作映画を僕自身が観たかったからです」と回答。「でも、少女マンガだったらなんでもよかったというわけではなくて。町田くんという、少女マンガの世界ではある種特異なキャラクターを映画でしっかり描いてくれるのはこの人だと思ったんです」と話した。

「町田くんの世界」は6月7日より全国で公開。

安藤ゆきコメント

一人の人間から生まれた小さな作品がたくさんの人が構築する大きな企画になっていくことは、わくわくする一方で不思議な気持ちでいっぱいです。この映画の関係者の一人になれたことを幸福に思います。

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(c)安藤ゆき/集英社 (c)2019 映画「町田くんの世界」製作委員会

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ティグレ @Masked_Tigre

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