浅野いにお、20周年原画展でライブドローイング「開催は読者の皆さんのおかげ」

2

413

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 80 189
  • 144 シェア

浅野いにおの画業20周年を記念した原画展「画業20周年記念企画 浅野いにおの世界展~Ctrl+T2~」が、明日12月21日から2019年1月14日にかけて、東京・サンシャインシティ内ワールドインポートマートビル4階展示ホールAで開催。本日12月20日に浅野のライブドローイングとプレス内覧会が行われた。

「画業20周年記念企画 浅野いにおの世界展~Ctrl+T2~」で会見する浅野いにお。

「画業20周年記念企画 浅野いにおの世界展~Ctrl+T2~」で会見する浅野いにお。

大きなサイズで見る(全57件)

「画業20周年記念企画 浅野いにおの世界展~Ctrl+T2~」の様子。

「画業20周年記念企画 浅野いにおの世界展~Ctrl+T2~」の様子。[拡大]

同展覧会は、20年間で出版された浅野のすべての作品を展示するイベントで、会場内の展示は作品ごとに章立てて構成。「素晴らしい世界」から始まり、「ひかりのまち」「虹ヶ原ホログラフ」「ソラニン」「おやすみプンプン」「うみべの女の子」「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」と浅野の過去作がずらりと並ぶ。また「ソラニン」のネームや、浅野が初めて出版社に持ち込んだ原稿などが初公開されたほか、「おやすみプンプン」のプンプンと写真が撮れるフォトスポットやオリジナルグッズの物販なども設けられた。

「画業20周年記念企画 浅野いにおの世界展~Ctrl+T2~」物販ブース。

「画業20周年記念企画 浅野いにおの世界展~Ctrl+T2~」物販ブース。[拡大]

本日の内覧会では、ファンを招いた浅野のライブドローイングが行われた。浅野は、約1.2m×1.2mのパネルに向かって人混みの中でまっすぐに前を見つめる女の子のイラストをモノクロで描写。その様子を食い入るように見つめる観客を前に、浅野は約3時間におよび丁寧に絵を仕上げていく。さらに浅野自ら、質問を募集する質問タイムも設けられ、ファンとの交流を楽しんでいた。

ライブドローイングの様子。

ライブドローイングの様子。[拡大]

その後行われた会見で、浅野は完成した絵について「今回(開催場所が)サンシャインなので、池袋の写真を撮ってきて、それを観ながら描いていました」と説明。作品にタイトルを付けるとしたらと問われると「……一般的に使えるようなタイトルがいいですかね?」と悩みながらも「『池袋のメンヘラ』です」と答えた。なおこのイラストは、明日以降原画展にて展示される。

ライブドローイングの様子。

ライブドローイングの様子。[拡大]

本展の開催について心配していたと語る浅野。「展覧会なんて、自分みたいなマンガ家がやるものではないと思っていたんですが、僕の作品を好きな人に作品の原画を見てもらえるのはいいなと。でも会場が広すぎて面食らいました(笑)」とうれしそうに思いを述べる。さらに「原画を見てもらうとわかるんですけど、新人のときと今では描き方がかなり違う。これは、絵を描いている人やマンガ家を目指している人は勇気をもらえるんじゃないかな(笑)」と話し、「僕はほぼ独学でやってきて、20年かけて今の絵柄になった。最後に『零落』のブースがあるんですけど、やっと自分が理想として掲げた絵柄にたどり着くことができました。マンガ家になりたい人は、それぐらいの時間がかかってもいいから理想を目指してほしい」とマンガ家志望者へエールを送った。

フォトセッションの様子。

フォトセッションの様子。[拡大]

また20周年を迎えたことについて聞かれた浅野は「僕はすくすくとマンガ家らしく活動してきたわけではなくて。年末はちょうどいろんなマンガ賞がありますけど、今まで1回もかすったことないんですよ(笑)」と苦笑い。そして「それにもかかわらず、今回こういう大きい会を開けたのは、ひとえに読者の皆さんのおかげ。それは間違いない。こっ恥ずかしい思いをしながらも、最後の機会だと思って開催させてもらってよかった」と感謝の言葉を述べた。さらに今後の活動については「今までは自分の目標やこだわりみたいなのが強くあったんですけど、今後はあまりストイックなことは考えず、自分の生活とかプライベートなところも大事にしていかないと。マンガというよりも貯蓄と運用に関して、頭を使っていけたらと思っています(笑)」と述べ、笑いを誘った。

サイン会の様子。

サイン会の様子。[拡大]

その後、展示会にて先行販売される画集「Ctrl+T2」の購入者の中から抽選で選ばれたファン50名を対象にしたサイン会を実施。浅野は「抽選で外れてしまった方々には本当に申し訳ない。僕は新宿か下北沢にいるので、見かけたらいつでもサインします!」と呼びかける。さらにサインに加えて希望するキャラクター1体も描かれることになり、サイン会に並ぶファンたちは楽しそうに順番を待っていた。

「画業20周年記念企画 浅野いにおの世界展~Ctrl+T2~」は、明日12月21日から2019年1月14日まで開催。なお12月29日には、浅野と夢眠ねむ(でんぱ組.inc)の対談トークショー、1月5日には浅野のトークショーも行われる。

この記事の画像(全57件)

浅野いにお×夢眠ねむ(でんぱ組.inc)トークショー

日時:2018年12月29日(土)15:00~16:00
会場:東京・サンシャインシティ ワールドインポートマートビル4F 展示ホールA
料金:4000円(入場料含む / お土産付き)

浅野いにおトークショー

日時:2019年1月5日(土)15:00~16:00(トークショー)、16:30~(サイン会)
会場:東京・サンシャインシティ ワールドインポートマートビル4階 展示ホールA
料金:3000円(入場料含む / お土産付き)

画業20周年記念企画 浅野いにおの世界展~Ctrl+T2~

期間:2018年12月21日(金)~2019年1月14日(月・祝)※12月31日・1月1日は休館
時間:12:00~19:00 ※最終入場18:30
会場:東京・サンシャインシティ ワールドインポートマートビル4階 展示ホールA

料金

前売券

一般800円、中・高生600円、グッズ付き1300円

当日券

一般1000円、中・高生800円 ※小学生以下無料

全文を表示
(c)浅野いにお/小学館 (c)浅野いにお/太田出版 (c)浅野いにお/ロッキング・オン

読者の反応

  • 2

浅野いにお/Inio Asano @asano_inio

ライブドローイングの絵のタイトル、思いつきとはいえやっつけ感満載で自分で笑ってしまった→【イベントレポート】浅野いにお、20周年原画展でライブドローイング「開催は読者の皆さんのおかげ」(写真57枚) - コミックナタリー https://t.co/am1rWj8Hew

コメントを読む(2件)

関連記事

浅野いにおのほかの記事

関連商品

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのコミックナタリー編集部が作成・配信しています。 浅野いにお の最新情報はリンク先をご覧ください。

コミックナタリーでは国内のマンガ・アニメに関する最新ニュースを毎日更新!毎日発売される単行本のリストや新刊情報、売上ランキング、マンガ家・声優・アニメ監督の話題まで、幅広い情報をお届けします。