手塚治虫文化賞大賞は「へうげもの」、新生賞に市川春子

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朝日新聞社が主催する、第14回手塚治虫文化賞の受賞作が決定。マンガ大賞には、モーニング(講談社)にて連載中の山田芳裕「へうげもの」が輝いた。

手塚治虫文化賞マンガ大賞に輝いた、山田芳裕「へうげもの」10巻。

手塚治虫文化賞マンガ大賞に輝いた、山田芳裕「へうげもの」10巻。

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「へうげもの」は物欲まみれの型破りな茶人・古田織部を通して戦国時代を描く独自の視点が高く評価され、受賞に至った。山田は「これからが織部の真骨頂。賞を励みに精進を重ね、最後まで描ききる所存」とコメント、佳境を迎える物語の執筆にさらなる意欲を見せた。

また短編賞はマンガ大賞にも輝いたヤマザキマリの「テルマエ・ロマエ」、清新な才能や斬新な表現に贈られる新生賞は、「虫と歌」の市川春子が受賞した。なお特別賞にはマンガ評論家の故米沢嘉博が選ばれている。

手塚治虫文化賞はマンガ文化の健全な発展を目的に1997年に創設。第13回はよしながふみ「大奥」と辰巳ヨシヒロ「劇画漂流」の2作品、第12回は石川雅之の「もやしもん」がマンガ大賞を受賞している。

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