LINK原作による
「終末のハーレム ファンタジア」は、「終末のハーレム」とは異なる舞台で描かれるダークファンタジー。騎士たちが日々剣技を磨く世界で、人と戦うことが好きではない貴族の少年・アルクは親戚のアウレリアに恋心を寄せるも、とある事情により2人の仲は引き裂かれてしまう。失意のアルクの前に現れた謎のダークエルフ・ラティは、ある約束と引き換えに“この世を統べることができる力”を与えると持ちかける。本作はウルトラジャンプ(集英社)にて連載されているほか、少年ジャンプ+でも連載に並行して配信が行われている。
2冊の同時発売を記念し、集英社はそれぞれの単行本帯の応募券2枚を集めると宵野とSAVANのコラボ色紙などのグッズが当たる「夢のハーレム祭プレゼント」を実施。応募方法の詳細は単行本の帯で確認しよう。このほか「終末のハーレム」のVRソフトがDMMと集英社のタッグで制作されることも発表に。ソフトは全年齢向けとして来春の発売を予定しており、登場キャラクター・周防美来のビジュアルも公開された。
単行本の2冊同時発売とVRソフト化の発表に合わせ、LINK、宵野、SAVANが出席しての囲み取材も9月某日に集英社で実施された。「終末のハーレム」のVRソフト化を聞いた際「ひたすらびっくりした」と語る宵野は、「DMMさんとのタッグということで、最初は18禁なのかと思いました。もちろん(『終末のハーレム』が掲載されているのは)少年誌系の媒体なので、そういったことはなく(笑)」とコメントした。
「終末のハーレム ファンタジア」連載の経緯についてLINKは、「ウルトラジャンプ側から『終末のハーレム』の1話を出張掲載させてもらえないか、という話をいただいたときに『終末のハーレム』の新規の話もやりませんかと提案していただいたんです。『いろいろなヒロインが出てきて、主人公がモテモテになる』という『終末のハーレム』の構造の需要はまだあるんじゃないかという見立てもありましたし、『まだまだハーレムを描き足りない、まだいけるだろう』という気持ちもあったんです」と回想する。さらに近未来SFであった「終末のハーレム」とは打って変わり、「終末のハーレム ファンタジア」をダークファンタジーものにした理由について「元々ファンタジーが好きで挑戦してみたいと思っていたんです。『終末のハーレム』では世界観の関係で出しにくい女剣士や修道女、エルフを登場させられるのもファンタジーの利点ですね」と語る。さらに同作が「終末のハーレム」のスピンオフではなく新シリーズと銘打たれていることについては、「いろいろなヒロインが出てきて世界の終わりという設定はありますし、キャラクターや時代、ユニバースは違いますが、読者の方が得られるよろこびは似ていると思います。1巻に収録されている第4話で作品の方向性が示されるので、ぜひ1巻を通して読んでいただけたら」と呼びかける。
一方「終末のハーレム ファンタジア」でLINKとタッグを組むことになったSAVANは、「自分も読んでいたマンガなので、お話をいただいたときはすごく驚きました。すでにビッグタイトルになっていたマンガでもあったので不安ではあったんですが、すごくうれしかったです」と振り返る。そんな本作について宵野が、「1話を読んだときは、変な話(『終末のハーレム』が)食われるのではと思うくらいクオリティが高くて大分焦りました。世界観が違ってよかったです(笑)」と賞賛。SAVANは「終末のハーレム」に対する感想を「私は宵野先生が成年向けのタイトルを描かれていた頃から作品を読んでいましたが、『終末のハーレム』は白と黒とグレーのバランスが絶妙な作品だと思っています。巻が進むごとにコマ割りもどんどんダイナミックになっていきますし、こんな言い方をするのはおこがましいですが、成長の度合いがすごくて自分も見習いたいです」と述べた。
このほか囲み取材では、「終末のハーレム」に登場するちふゆがVTuber化されることも明らかに。LINKは劇中で濡れ場シーンのないちふゆが、VTuber化されるキャラクターとして選出された理由を「もちろんYouTubeにアップするコンテンツになるので、あまりエッチすぎることはできないんですが、『終末のハーレム』の劇中で濡れ場がある女性をVTuberにしておきながら、無難なことをしても面白みがないのではと考えたんです。ちふゆはすごく元気で明るく、ちょっと使い古された言い方をすればツンデレキャラ。わかりやすくていじりがいがあると思っています」と解説した。
最後に宵野は「終末のハーレム」7巻の見どころについて「(主人公の1人である)翔太編のエピソードがメインになっていて、(劇中での女性との子作りにあたる)メイティングは1対5のシチュエーションもあるのでインパクトのある内容になっています。描き下ろしももちろんあるのでぜひ読んでみてください」とアピール。SAVANは「終末のハーレム ファンタジア」について、「『終末のハーレム』の世界観に沿った上で、できる限りのエロスを込めるのに加えて、ダークファンタジーというジャンルが持つダークさや背徳感を盛り込んでいます」と説明した。
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