グルメに演劇…大正の庶民文化と同棲カップルの日常を描く「ベルと紫太郎」1巻

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伊田チヨ子が月刊ASUKA(KADOKAWA)にて連載している「ベルと紫太郎」1巻が、本日10月24日に発売された。

「ベルと紫太郎」1巻。単行本には描き下ろしエピソード2話分とイラストコラム「大正こぼれ話」も収められている。

「ベルと紫太郎」1巻。単行本には描き下ろしエピソード2話分とイラストコラム「大正こぼれ話」も収められている。

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「ベルと紫太郎」は大正時代の東京を舞台に、舞台女優・ベルと財閥の三男坊・紫太郎という男女が長屋生活を送る同棲4コマ。ヒロインのベルは「シンデレラ」を読めば「舞踏会の開かれるお城に行って…おなかいっぱいご馳走を食べるお話…!」という感想を持ち、うなぎが食べたいと思ってもお金がないので店の前で匂いを嗅ぎその余韻でご飯を食べるくらいの貧乏暮らし。その彼氏の紫太郎は、コロッケを食べたいというベルに「土地代含めておいくらですか?」と店ごと買い占めようとするボンボン。傍目から見て釣り合いの取れていない2人の不思議な恋人関係を、大正時代の文化やグルメ情報を絡めて描く。

とらのあなでは購入者に描き下ろしのイラストカードを特典として配布。本日発売の月刊ASUKA12月号では、単行本化を記念して「ベルと紫太郎」が2本立てで掲載されている。

またコミックナタリーでは、単行本1巻の発売を記念して作者・伊田のインタビュー記事を公開中。大正11年という舞台設定について、ヒロイン・ベルが第1話で言い放った至言「貧乏は嗜むもの」の元ネタ、「髪結いの亭主」に例えて語られる2人の関係性など執筆秘話を多数聞いた。インタビューを受けたのは初だという伊田が、本特集のため描き下ろしてくれた4コマも必見だ。

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