大阪の寂れた帽子店で仲むつまじく暮らす40歳目前のニート・城宮を
台本を読んで千原は「(ヨヨ子役を演じる)女の子によって大きく変わるだろうなと思いました。誰がやるのかと思っていたけど、菜々花ちゃんはばっちりで。完全に、ただの天才です」と平尾の演技を絶賛。平尾は「天才とかではないんですけど……」と小声で恐縮しつつ、「千原さんがたくさんお話してくださったので、リラックスして演じられました」と答える。監督の熊澤も「寒い時期にタイトなスケジュールで撮影したので死ぬかと思いましたが、ジュニアさんがあったかいスープを差し入れてくださって、スタッフは大喜びでした」と千原の気遣いに触れた。
熊澤はキャスティングについて「ジュニアさん以外ありえないと思いました」とコメント。また千原と同様にヨヨ子役によって映画が大きく変わってくると述べ、「100人以上オーディションをして、“天才”を選びました。(平尾は)子役じゃなくて女優さんだったんです」と明かした。主題歌「ほころびごっこ」を制作した川谷は本作について「最初は『めっちゃ暗いな』と思ったけど、どんどん2人の演技に引き込まれて。早く曲を作りたいと思いました」と初めて観たときの感想を振り返る。千原も「1回聞いただけでインプットされる曲って、素晴らしいんだろうなと思いました」とコメントした。
そして本日10月20日が原作者・小路啓之の命日であることに触れ、熊澤は「この映画がお蔵入りになるかもしれない状況の中で先生が亡くなってしまったので、こうしてお客さんに観てもらえるようになったことを先生にご報告したいと思います」と語る。千原も「原作者の奥さんから『旦那が喜んでいると思います』というお言葉をいただけたので、やった甲斐があったなと思っています。いろんな方に伝えていただけたら」と述べ、舞台挨拶を締めくくった。
小路啓之のほかの記事
関連商品
リンク
- 映画「ごっこ」
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
コミックナタリー @comic_natalie
【イベントレポート】映画「ごっこ」舞台挨拶、監督の熊澤尚人「小路啓之先生にご報告したい」 https://t.co/mm8G56NiT4 https://t.co/R7iWMrnzBO